韓国軍が密入国船を「釣り船」と勘違い、13回姿を確認も気付かず

Record China    2020年6月7日(日) 12時30分

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5日、韓国・国民日報によると、韓国軍が先月、忠清南道・泰安で13回にわたり密入国の小型ボートの存在を認識していたが、「釣り船」などと判断し特段の措置を取らなかったことが分かった。写真は泰安。

2020年6月5日、韓国・国民日報によると、韓国軍が先月、忠清南(チュンチョンナム)道・泰安(テアン)で13回にわたり密入国の小型ボートの存在を認識していたが、「釣り船」などと判断し特段の措置を取らなかったことが分かった。

合同参謀本部によると、中国人8人が乗った1.5トンのレジャーボートが、先月20日に中国山東省・威海(ウェイハイ)を出発し、翌21日の午前に泰安の海岸に到着した。泰安到着までに海岸レーダーが6回、海岸複合監視カメラが4回、赤外線監視システムが3回ボートをとらえており、録画映像にも当該ボートが「識別可能な状態」で映っていたという。しかし、兵士らは当時、釣り船や一般のレジャーボートだと誤った判断をし、追跡や監視を行わなかったという。

この事件を調べる中で、4月20日に泰安の海水浴場で見つかったゴムボートも、同じルートで密入国したものだったと確認された。中国人5人の乗ったゴムボートが4月18日夕に威海を出発し、19日午前に泰安に到着。この時、乗り捨てたゴムボートが翌日になって発見されたが、当時、軍は「特異な点を発見できなかった」という。

昨年6月にも、北朝鮮の小型木造船が江原(カンウォン)道・三陟(サムチョク)港に漂着する事件が発生し、当該海域の警備を行う韓国海軍に批判が集中した。それに続く軍の失態だと記事は指摘し、「事故、暴行、セクハラなどが相次ぐ軍は、紀綱の緩みが度を越しているとの声が上がっている」と伝えている。

この記事について、韓国のネットユーザーからは「こんなのが本当に軍隊?」「与党が中国と北朝鮮は友達だと言っているのに、警戒なんてしないよ」「大統領が主敵は誰かとも言えないのだから、その下にいる兵士たちが、まともに国を守れるわけがない。敵が誰なのか分からないんだから」「まさか、ただの密入国者じゃなくスパイだからそのまま通したんじゃないだろうね?」などの声が寄せられている。

また、韓国では昨年から全軍で兵士の携帯電話使用が認められているが、それによる問題も発生していることから「勤務中に携帯でも見ていたんじゃない?」「兵士に個人の携帯電話所有を認めた時から、予想されていた」「上下関係が緩めば、こんな問題も生じる」「軍を軽視していたら、勤務する気もなくなる」などのコメントも上がっている。(翻訳・編集/麻江)

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