人民網日本語版 2020年6月9日(火) 6時0分
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6日0時、北京市の公衆衛生上の緊急事態対応レベルが2級対応から3級対応に引き下げられた。市民生活にどのような変化が起きるだろうか。写真は北京。
6月6日0時、北京市の公衆衛生上の緊急事態対応レベルが2級対応から3級対応に引き下げられた。市民生活にどのような変化が起きるだろうか。北京日報が伝えた。
5日に行われた北京市の新型コロナウイルス感染による肺炎の予防・抑制の取り組みに関する記者会見で、同市人民政府の陳●(チェン・ベイ、●は草かんむりに倍)副秘書長は、「北京市は感染症の関連措置を徐々に緩和し、動態的に調整する」と発表した。
■北京への入境者、引き続き14日間の集中隔離観察が必要
陳氏によると、「対応メカニズムを調整した後、北京市は域外からのウイルスの輸入リスクに高度に注意を払い、北京から入境する渡航者全員にPCR検査、入境後のPCR検査を含む遠隔スクリーニング検査を引き続き行い、閉鎖型管理を実施する。原則として、北京から入境する渡航者全員に対し集中的な医学的観察を行う」という。
入境者と中・高リスク地域から北京へ来て入境する人には、14日間の隔離観察とPCR検査を受けるよう、引き続き要求する。PCR検査の「検査する必要がある人は全員検査する」措置を引き続き実施し、検査測定の能力を引き上げる。北京市で新型肺炎と診断された後に治癒退院した人に対し、引き続き14日間の集中観察を実施する。
■湖北省民、北京に入るのに14日間の観察は不要
湖北省(武漢市を含む。中・高リスク地域は除く)の省民の北京に到着する民間航空便利用、鉄道乗車券購入、道路での北京への乗り入れ許可の制限を解除する。湖北省(武漢市を含む)から北京に来た人には今後、14日間の自宅隔離または集中観察を実施せず、現在自宅隔離または集中観察をしている人に対する観察は解除する。武漢から北京に来た人はPCR検査の陰性証明書を持参していれば、再びPCR検査は行わず、PCR検査の陰性証明書を持参せずに北京に来た人は、PCR検査を受けなければならない。
■団地への出入り、証明書などの措置は継続
説明によると、対応メカニズムを調整した後も、団地では証明書、コード番号、登録などの措置を継続するが、体温測定は不要になる。
宅配便、食品デリバリー、家事サービス、インテリアサービス、引っ越し、不動産仲介など生活に関わるサービス産業従事者、その他の外部から来た人は、北京の健康状態確認プログラム「北京健康宝」が「異常なし」であれば手続きをして団地を出入りできる。
団地(村)の感染症により増設された道路遮断のための物理的隔離の設備を撤去し、団地の出入り口を適宜開放し、団地の不動産企業による監視を強化する。団地(村)の屋内外のスポーツ・トレーニング・文化娯楽施設を秩序よく開放する。
■市民の移動交通、引き続き健康プログラムを利用
対応メカニズムの調整後も、北京市は公共交通、タクシー、路線バスの常態化した予防・抑制措置を引き続き実施し、各種の旅客輸送ターミナル・駅と交通輸送ツールの消毒と換気、人員の予防・抑制対策、マスク着用、観察エリアの設置、発熱した乗客の移管、情報登録といった予防・抑制の取り組みを着実に行う。
引き続き健康プログラムに基づいて通行することとし、北京健康宝プログラムが「異常なし」であればオフィスビル、商業施設内のスーパー、ホテル、レストラン、店舗、工場、工事現場、公園・観光スポット、文化・体育・トレーニング施設などを出入りし、業務活動を再開することができる。
■公共交通機関、マスク着用が必要
対応メカニズムの調整後も、マスクはつけなければならないのか。
北京市は市民に対し、科学的にマスクを着用し、マスクを携帯するよい習慣を身につけ、「常態化した予防・抑制の下での公衆の科学的マスク着用の手引き」の内容を着実に実施するよう提唱する。
医療機関、出入境地点、隔離の場所などで職業暴露のリスクがある人、医療機関を受診する人、付き添いや見舞いの人、発熱や風邪などの症状がある人、人混みに出かけたり、風通しの悪い屋内の公共空間にいたり、公共交通機関を利用したりする人は、常にマスクを着用しなければならない。高齢で体が弱い人、慢性疾患がある人、妊婦などは外出する際、他人と密に接触しなければならないがリスクが確定できないという場合は、マスク着用が奨励される。
基礎教育の各種学校、大学の教員・学生・生徒は秩序よく学校に戻って授業を再開し、通常の教育カリキュラムに戻ることができる。学校の中では屋内ではマスク着用が奨励され、一定期間を経て検証が終わればマスクを着用しなくてもよい。屋外での活動や体育の授業ではマスクは着用しなくてよい。
1メートル以上のソーシャルディスタンスを保つ状況の中、屋外ではマスクを着用しなくてよい。消毒と換気、健康チェック、ソーシャルディスタンスの維持が厳格に行われている状況であれば、会議を行う際にマスクは着用しなくてよい。
市の疾病予防管理部門は、関連の産業・単位は各自の労働環境の特徴に合わせて、疾病予防管理専門機関の指導の下で、具体的な場面でのマスク着用の手引きを制定することができる。
■文化スポーツ活動、状況を踏まえてイベント・公演が開催可能
説明によると、対応メカニズムの調整後、中身が充実し整った衛生予防・抑制措置が備わった状況の中で、生活サービス関連企業の通常の運営を回復する。域内の団体旅行業務を適時開放するが、中・高リスクのエリアは除外する。北京市外への団体旅行と北京市外からの団体旅行の業務はまだ開放しない。
経営主体の責任を遂行し、厳格な消毒と換気、体温測定と健康コードのチェック、ソーシャルディスタンスの維持、科学的なマスク着用、緊急対応マニュアルの完備を前提として、公園、観光ポット、スポーツ・トレーニング施設、及び図書館、博物館、美術館などの屋内場所の人の流れを50%に制限して開放し、状況を踏まえて制限の割合を動態的に調整する。
主宰者側の主体的責任を遂行し、厳格な消毒と換気、体温測定と健康コードのチェック、ソーシャルディスタンスの維持、科学的なマスク着用、緊急対応マニュアルの完備を前提として、状況を踏まえて一定規模の会議、展示会、スポーツイベント、公演などの各種イベントを開催することができる。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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