日本の金持ち、成金から控えめな貴族に―中国紙

Record China    2014年1月1日(水) 19時2分

拡大

31日、国と社会のモデルチェンジの成功に伴い、「成金」は徐々に控えめな富豪や「貴族」に向かう。この点に関しては、日本が典型的な例である。写真は銀座。

(1 / 2 枚)

2013年12月31日、国と社会のモデルチェンジの成功に伴い、「成金」は徐々に控えめな富豪や「貴族」に向かう。広州日報が伝えた。以下はその内容。

その他の写真

この点に関しては、日本が典型的な例である。

◆過去:米国全土を買い占める勢い

1980年代、日本の成金の間では米国の不動産購入が流行した。アラビア人がロンドンのメインストリートを買い占めていたころ、日本人は米国で金を湯水のごとく使っていた。ロサンゼルスだけでも、日本人は繁華街のほぼ半数の不動産を購入した。当時の日本の成金は、ツアー旅行で欧米の高級品店の商品を買い占めていた。彼らはカメラを首に下げ、集団でパリの高級品店に押しかけた。手にはハンドバッグを持ち、お腹はでっぷりとビール腹で、興奮しながらキョロキョロし、売り場のショーケースに入れられているアクセサリーと高級バッグを指さしながら、「私が全部購入する」と大声で叫んでいた。

不動産に対して、日本の成金たちは「安すぎる」ことを嫌っていたほどだ。米国人は当時、売りに出したビルに約4億ドルの値をつけたが、日本人は自らこの価格を6億1000万ドルに吊り上げた。

驚き呆れ返る米国人に対して、日本側の職員はこう説明した。彼らの会社の社長はギネスブックに目を通し、これまでのビル売却の最高額が6億ドルであることを知り、この記録を破ろうとしたのだという。

1980年代末、全米の10%の不動産が日本人の手中に収められた。米国人が「日本人が米国全土を購入しようとしている」と驚いたのも無理はない。

◆現在:富の自慢が尊重されない時代に

失われた10年を経て、当時の浮ついた熱狂的な心理が、日本社会からほぼ失われた。時々出現する成金も、羽振りの良さを示せなくなった。

日本人富豪のうち、高級車を運転する人は少ない。日本人は自動車などを、成功を示すステータスとしなくなった。自動車は交通手段に過ぎず、安全性と省エネ性が最優先されなければならない。

富豪の住宅はデザインがシンプルで、高額な高級ブランドの家具をこれ見よがしに室内に並べるのは「下品」とされている。日本の富豪の間では、「預金・住宅・肩書を持たない」という哲学が流行している。

ただ金と勢いがあるだけでは、日本で尊重・評価されがたい。日本社会が尊重するのは、どれほど成功していても贅沢をせず、普通の生活をする人だ。松下幸之助、盛田昭夫、稲盛和夫といったビジネス帝国を築いた人々が「神」として崇められているのは、ビジネス面の類まれな業績によるものである。しかしそれよりも重要なのは、彼らが人からの尊重を集める人生哲学を持っていることだ。

例えば松下幸之助は富そのものに対しては興味を持っておらず、権力を「苦しみと責任」としてとらえている。松下幸之助は米タイム誌の記者に対して、「ヒューマニズム、人類の幸福の源を求めたい」と語った。

松下幸之助は富を求める日本人の模範となった。

「日本財界の首相」とされた経団連元会長の土光敏夫氏はほぼ毎日、夕食にイワシの丸干しを食べていたという。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携