チョウ1億匹以上が舞う雲南省の村で大ヒットドラマの名シーンを再現してみよう!

人民網日本語版    2020年6月9日(火) 20時0分

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「中国紅河チョウの谷」と呼ばれるこの場所では毎年初夏になると、チョウが大量発生し、数千万匹のチョウが山の中や谷、草原、村の中など、どこででも、チョウの群れが舞うのを見ることができる。

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当時大ヒットとなったドラマ「還珠姫 ~プリンセスのつくりかた~(原題:還珠格格)」で、たくさんチョウが舞う中、香妃が美しく踊るシーンが多くの人を魅了した。そして、「私も香妃になって、チョウが舞う中、踊ってみたい」と夢見た女性は少なくなかったのではないだろうか?1億匹以上のチョウが舞う雲南省金平県馬鞍底郷ではそんな夢をかなえることができるかもしれない。今月5日、同地では今年に入って初となるチョウの大量発生が生じているからだ。中国新聞社が報じた。

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「中国紅河チョウの谷」と呼ばれるこの場所では毎年初夏になると、チョウが大量発生し、数千万匹のチョウが山の中や谷、草原、村の中など、どこででも、チョウの群れが舞うのを見ることができる。

雲南省は動植物王国として広く知られており、生息するチョウは700種類以上と、中国で最も多い。馬鞍底の100平方キロ余りの地域だけででも、ワモンチョウやジャノメチョウ、コノハチョウ、ナガサキアゲハなど、400種類以上のチョウが生息している。

毎年5月から6月にかけて、チョウのサナギが成虫になり、その群れが空を舞う美しい景色が広がる。

キシタアゲハは、チョウの谷で最も大きく美しいチョウ。それが空中を舞う姿は非常に優雅で、黄色と黒からなる体は太陽の光に照らされると美しく輝き、見る人を魅了する。

同地で最も高級感があるのはマルバネルリワモンチョウ。黒い羽にはサファイヤが「4個」輝き、空中をヒラヒラと上下にゆっくり飛ぶのが特徴だ。

「チョウ界のカメレオン」であるコノハチョウは、前翅、後翅を閉じると模様も形も枯葉にそっくりになる。コノハチョウは、「中身の美しい」チョウで、羽を広げると、光沢あるブルー、アオムラサキの部分が見え、とても美しい。

馬鞍底郷で大発生して数が最も多くなるのがワモンチョウで、馬鞍底に昔から生息しているチョウだ。

生態学原理によると、ある動物の数が突然、爆発的に増えるのは、環境においてそれを制限していた要素に、大きな変化が生じたからで、普通は爆発的増加後、一定の期間内に通常の状態に戻る。

では、馬鞍底では、なぜ毎年のように、チョウが大量発生するのだろう?

馬鞍底郷は、北回帰線より南、北熱帯と南亜熱帯の過渡地域に位置するため、1年を通じて平均気温が約18度と暖かい。そして、標高105‐3012メートルと、落差が激しい典型的な「立体気候」。さらに、森林率が67%と、森林資源が豊富で、チョウ類が生息する生態環境が整っており、チョウが大量発生しやすくなっている。

楊鎮文さんは、中華チョウ谷保護・管理の専門家で、毎年、森の中でモニタリングを実施している。卵や幼虫の状態、分布などを調査して、発生するチョウの数などを予測し、観光客向けに、見頃の時期などの情報を発信している。

モニタリングによると、今年は前半の気温が低く、異常気象が頻発し、チョウが大量発生する時期も例年より20日ほど遅くなった。楊さんは、「今年初の大量発生は6月5日だった。およそ25日間続き、その数は例年をほぼ同じで1億匹以上になるだろう」と説明している。(編集KN)

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