中国メディアの澎湃新聞は26日、韓国に不法滞在する外国人の数が過去最多の40万人近くに上ったと報じた。

記事は、韓国当局の統計として、5月時点の不法滞在者は前年同月比10％増の39万6654人と過去最多を更新したと説明。韓国メディアの報道を引用する形で、「新型コロナウイルスの影響でビザの有効期限内に出国できなくなったことが増加につながった」との見方があることを伝えた。

記事によると、ノービザで90日間の滞在が認められた人が不法滞在者の75％を占めており、帰国のための航空券を買えなかったことがこうした人たちの不法滞在の原因とされている。当局は新型コロナの影響による航空便の運休を指摘。また、韓国に滞在する外国人に占める不法滞在者の割合も5月に過去最高の18．5％に達し、当局は「帰国支援を行っているところだ」と表明しているが、多くの国が感染対策を理由に自国民の入国を拒否していることから短期的にみて不法滞在者数は増える可能性があるという。（翻訳・編集/野谷）