Record China 2020年6月11日(木) 12時20分
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10日、揚子晩報は中国メーカー「元気森林」などが販売する商品のマーケティング方法が、消費者に誤解を抱かせるおそれがあると伝えた。
2020年6月10日、中国メディアの揚子晩報は、中国の飲料メーカー「元気森林(GENKI FOREST)」やその関連会社が販売する商品のマーケティング方法が、中国の消費者に「日本の商品」と誤解を抱かせる疑いがあると伝えた。
記事によると、「元気森林(GENKI FOREST)」は2016年に設立後、わずか3年で1カ月に約1億元(約15億円)を売り上げるほど中国の飲料市場で急成長した飲料メーカーで、評価額は40億元(約600億円)になるという。「無糖、無脂肪、ゼロカロリー」を売りにした清涼飲料水などの主力商品を展開し、健康志向が強い「Z世代(1990年代後半から2000年代生まれ)」の若者たちの人気を集めている。また、同社が株式を100%保有する「北海牧場(北京)乳品有限公司」は、同様に健康志向の消費者に向けた無糖のヨーグルトなどを販売している。
記事によると、元気森林やその関連会社は、清涼飲料やヨーグルトなどの商品パッケージに、中国語の「气」ではなく日本の常用漢字の「気」を使用するなど、日本的なイメージを強くアピールしている。同社のヨーグルト製品のパッケージには「北海道」と大きく記されている他、清涼飲料ボトルの背面に「日本国株式会社元気森林」と印字されており、ネット上では「元気森林は日本メーカーなの?」「日本に10年近くいるけど聞いたことない」といったやり取りが見られるという。また、消費者に「日本の商品」との誤解を抱かせるマーケティング方法に「なぜ国産に自信が持てないのか。外国ブランドのふりをするなんて余計に気まずいじゃないか」などの指摘も出ているそうだ。なお、元気森林や「北海牧場(北京)乳品有限公司」の住所や登記先の機関は全て北京市内にある。
記事は最後に、元気森林のように外国ブランドを模倣した「山寨(さんさい=※中国のネット用語で「パクリ」)マーケティング」の戦略を取る企業は他にも存在するとし、「これらの企業には『外国ブランド』を利用して勢いをつけ、ユーザーが定着してから中国のブランドであることを押し出し、好感を得ようとするという共通点がある」と指摘した。(翻訳・編集/原邦之)
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