人民網日本語版 2020年6月13日(土) 15時20分
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あるフランス人男性が、「仕事を与えられずやることがない」として会社を訴え、最終的に3万6000ポンド(約480万円)の賠償金を手にした。
あるフランス人男性が、「仕事を与えられずやることがない」として会社を訴え、最終的に3万6000ポンド(約480万円)の賠償金を手にした。英デイリーメール紙の報道を引用して中国青年網が伝えた。
この男性は香水関連会社で働くパリ出身のフレデリック・ドナール氏(48)。2015年までずっとマネージャー職についていたが、ある重要な顧客を失ったため、雑用係に降格させられたという。ドナール氏は、「4年間、単調極まりない仕事ばかりさせられて、気持ちがすり減る思いをし、落胆と屈辱感に苛まれ、メンタルヘルスが悪化するようになり、ついには辞職を余儀なくされた」としている。
裁判所は、「原告は、働き過ぎとは反対の窓際族という状況に追いやられており、これは原告のメンタルヘルスが悪化したことと、仕事内容の変化の間に明確な関係性が認められる」と判断した。一方、会社側は、「原告は、自分が被った苦痛や悩みについて会社に訴えることはなかった」と主張した。
裁判所は、最終的に、被告に対し、3万6000ポンドの賠償金を原告に支払うよう命じた。この案件は、新型コロナウイルス感染拡大後初めての賠償事例であり、一部の専門家は、「フランスでは、労働者の3分の1はこのケースと同様の被害を受けている」との見方を示している。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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