サッカー中国代表が日本の脅威に!? 中国ネット「11人帰化選手じゃないと日本には勝てない」

Record China    2020年6月21日(日) 16時30分

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サッカー中国代表が外国人選手の帰化を進めていると指摘した日本の報道を巡り、中国のネットユーザーがさまざまな声を上げている。写真はグラール。

サッカー中国代表が外国人選手の帰化を進めていると指摘した日本の報道を巡り、中国のネットユーザーがさまざまな声を上げている。

日本のスポーツ誌「Sports Graphic Number」は17日、2022年に開催されるサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会への出場を目指す中国代表でこのところ外国籍選手の帰化が相次いでいることを伝えた。

昨年6月、イングランド出身で中国籍を持つMF李可(ニコ・イェナリス。北京国安所属)が中国代表として初出場した。同7月には、ブラジル出身のFWエウケソン(広州恒大所属)が中国籍を取得。中国にルーツを持たない選手として初めて中国代表入りし、現在は完全に主力になっている。同じくブラジル出身のFWアロイジオ(広州恒大所属)が中国代表合宿に召集されたほか、ブラジル代表として1試合に出場したMFリカルド・グラール(広州恒大所属)も国籍を取得しての中国代表入りが期待されている。

同誌は上記の選手のほかにも複数の外国出身選手が中国籍を取得し、中国代表入りする可能性があると伝えた。これに注目した中国のスポーツメディア・新浪体育は、「日本のメディアが中国代表の帰化に注目している」と題して同誌の内容を紹介。同誌が「帰化選手の中にはアジアのレベルを突き抜けた選手がおり、2022年W杯アジア予選で対戦する国にとって脅威となるのは間違いない」「中国は国内クラブに大幅な昇給をオファーさせて(外国籍の)選手に中国への帰化を促している。帰化選手は今後、さらに増えるのではないか」といった見方を示していると伝えた。

ただ、中国のネットユーザーは帰化選手を擁する中国代表が他国の脅威になるとの見方に否定的で、「何を緊張しているんだろう。そう(帰化)すればそちらさん(日本)に勝てると思ってるの?」「日本人の慎重さは世界で有名。もっとも、中国が日本に勝とうと思ったら出場する11人全員が帰化選手でないといけないけどね」「アジアのレベルを突き抜けた(帰化)選手なんていたっけ?」「帰化選手は他国の脅威にはならない。彼らは金を稼ぎに来ているだけなんだから」といった声が並んだ。

選手の帰化については「外国人の顔をした選手が中国代表のユニフォームを着てるのはどうしても見慣れない」「帰化なんてつまらないことだ」と否定的な声がある一方、「良いことだ。W杯に出場できて初めて中国サッカーの影響力が上がる。手段を選んではいられない」「スペインやフランスなど、欧州の国にも帰化選手がたくさんいる」「日本はずっと前から帰化選手を起用していた。三都主アレサンドロとか」とポジティブにとらえる声もあった。

帰化選手の代表入りは、中国国内で以前から賛否が分かれている。反対派は「金をつぎ込んで強化する。スポーツではなくビジネス」「日韓のように若い世代の強化に投資すべき」などと主張。賛成派は「もはや血筋にこだわる時代ではない」「日本も帰化選手に頼った時期があった」「まず成績を収めてサッカー界を盛り上げ、国内でのすそ野を広げるべき」と主張している。(翻訳・編集/北田

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