北京の百事食品工場で新型コロナ感染者確認 ポテトチップスは食べても大丈夫?

人民網日本語版    2020年6月23日(火) 19時10分

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米飲料・食品大手ペプシコの中国現地法人・百事食品(中国)有限公司が6月21日、北京にある同社工場において新型コロナウイルス感染者が確認されたことを明らかにすると、世間から高い関心を集めた。

米飲料・食品大手ペプシコの中国現地法人・百事食品(中国)有限公司が6月21日、北京にある同社工場において新型コロナウイルス感染者が確認されたことを明らかにすると、世間から高い関心を集めた。同社は21日夜に公告を発表し、「8人の感染者が確認された工場では、筒形パッケージのレイズポテトチップスを小ロットで生産している」と説明した。それではレイズポテトチップスを食べても大丈夫なのか?食品を経由してウイルスに感染する可能性はないのか?中国疾病予防管理センターの馮子健副主任は22日、これらの問題に関して、次のとおり取材に答えた。中央テレビ(CCTV)ニュースが報じた。

問:ポテトチップスを食べても大丈夫なのか?食品を経由してウイルスに感染する可能性はないのか?

答:ポテトチップス生産工場で働く従業員が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたが、その感染者を通じて食品が汚染されたという事実は確認されていない。食べた食品によって感染したという事例は現在まで報告されておらず、食品の安全性について過剰に心配する必要はない。

また室温条件下では、ポテトチップスのような乾燥した食品に付着したウイルスが生き延びる時間は極めて短い。たとえ汚染されたとしても、ウイルスはたちまち不活性化する。

問:北京新発地卸売市場の各所でウイルスが検出されたことは、何を意味するのか?

答:新発地市場総合取引所内の複数の場所でウイルスが検出されたことは、特定の環境下でウイルスによるかなり深刻な汚染が発生したという事実を示している。現時点で、調査結果から導かれた初歩的な判断によると、人が汚染された物体の表面を触ったことで、ウイルスがその人の手に付着し、その後、口・眼・鼻の粘膜に接触し、感染した可能性があるとみられている。このような感染形態は、疫学の用語で「媒介物感染」と呼ばれている。

しかしこれらは最終的な結論ではない。現在、関連当局が調査を展開し、研究し、討論を繰り返しており、より多くの、さらに掘り下げた調査を通じて、この推論を実証あるいは反証する必要がある。

問:肉製品加工企業での感染率が高い理由は?

最近、米国やドイツの肉製品加工工場で新型コロナウイルス感染確認例が続出しているが、肉製品加工企業での感染率が高いのはなぜか?

答:どんな場所であれ、人々が密集する場所には、ウイルス感染の可能性がある。肉製品食品企業は、一般的に多湿環境であることから、汚染物による感染リスクがより高く、それによって従業員の感染および感染拡大が起こる可能性も高くなる。

低温という環境は、あらゆるウイルスが生存する上で有利な条件であり、そこに汚水環境が加わると、いっそう有利となる。汚水の中では、ウイルスはかなり長時間生き続けることができるが、繁殖や増殖はできない。

問:新発地市場の感染拡大はピークを過ぎ終盤に入ったのか?

答:今回の感染拡大における発生数・感染確認数および新たに報告された発病時期、病例構成、発生源などに関する分析の結果、新発地卸売市場で確認された感染者の感染拡大状況は、すでに終盤に入ったことが分かっている。

新たに確認された感染例はいずれも、同市場に直接かかわっている人々および彼らが住むコミュニティにウイルスが持ち込まれて感染した人々だ。だが、現状をみると、感染レベルは非常に低い。今回の市場での感染は、発見が非常に早かったため、抑制措置に有利となり、感染がコミュニティに広がる勢いを効果的に抑制し、感染状況を全体的にコントロールすることができた。(編集KM)

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