人民網日本語版 2020年6月24日(水) 20時0分
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1981年に発見された時点でわずか7羽だった世界のトキ個体数は、現在では5000羽を上回るまでとなり、トキの絶滅危惧レベルは「近絶滅種」から「絶滅危惧種」に引き下げられた。
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陝西省林業局は22日、「第1回トキ文化PR活動」開幕式典を主催し、「陝西省トキ保護成果報告」が発表された。澎湃新聞が伝えた。
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不完全な統計ながら、1981年に発見された時点でわずか7羽だった世界のトキ個体数は、現在では5000羽を上回るまでとなり、うち中国国内に4400羽、陝西省内に4100羽が生息し、トキの絶滅危惧レベルは「近絶滅種」から「絶滅危惧種」に引き下げられた。
この40年間、トキの個体数は、以下3段階のステップを経て増加してきた。
【第1段階-1980年代】
1980年代、極めて少数の群れが個体数を維持。野生トキ繁殖基地は1カ所から3カ所に増え、標高約900メートルの高地に生息するトキの個体数は20羽未満だった。
【第2段階-1990年代】
個体数がゆっくりと増加。野外保護と人工飼育が並行して進められ、野生トキ繁殖基地は3カ所から8カ所に増加、生息地は標高700メートルまで下がり、トキの個体数は20~40羽の状態が続いた。
【第3段階-2000年以降】
トキ個体数の増加が加速。全面的保護と生態修復が進むにつれて、秦嶺における生態環境の質は改善が進み、人工飼育と野生順化が次々と展開され、野外トキ繁殖基地は8カ所から547カ所に増え、野生トキの個体数は2600羽あまりに達した。
現在、トキの生息地は陝西、河南、浙江の3省に集中しており、日本と韓国では再導入プロジェクトを通じて野外トキ群が立ち上がっている。トキの生息地面積は、発見時の5平方キロメートル足らずから、今では1万5000平方キロメートルまで拡大。生息地の分布は、秦嶺を中心としたエリアから、東アジアの従来の生息地に拡大する傾向を呈している。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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