14年の日中韓の情勢、第一次世界大戦前夜の欧州と同様に人々を不安に陥れる―英紙

Record China    2014年1月11日(土) 10時50分

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6日、前駐朝英国大使のジョン・エバラード氏は、今年の東アジアは第一次世界対戦が勃発した1914年の欧州の状況と似たものになると指摘した。写真は靖国神社。

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2014年1月6日、英紙デイリー・テレグラフは前駐朝英国大使のジョン・エバラード氏による「日中韓、戦争の炎をあおっている?」と題した記事を掲載し、今年の東アジアは第一次世界対戦が勃発した1914年の欧州の状況と似たものになると指摘した。8日付で中国紙・参考消息が伝えた。

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日中両国間の緊張は長きにわたって続いている。中国の日本に対する憎しみの感情は、日本が第二次世界大戦中に中国で行った残虐行為や占領によって植え付けられたものだ。12年9月に日本政府が尖閣諸島を国有化したのは事態を丸く収めるためだったのだろうが、中国は挑発行為と受け取り、結果は裏目に出た。13年11月、中国は尖閣諸島上空も含めた防空識別圏の設定を宣言した。これは、この島しょに対する主権を明確に主張するためでもあった。

これに対し、日本と米国は深い憂慮を示し、強硬な反応を見せたが、中国にとっては引き下がることも、防空識別圏を取り消すことも不可能なことだった。同様に、尖閣諸島問題では日本も譲歩できない。こうした緊張した状況の下、安倍首相は13年12月下旬、A級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社を参拝した。

日本は中国とだけもめているわけではない。竹島は韓国が実効支配しているものの、日本はその主権を主張している。この問題も同様に、両国民の感情を激しくあおり立てる問題に発展している。

こうした緊張がもしヨーロッパで発生したならば、欧州安全保障協力機構のような組織を通じ、話し合いによって問題の解決を図ることになるだろう。しかし、東アジアにはこれに類似する機関が存在しないため、各国の争いを1対1での解決に任せるしかない。14年の東アジアは第一次世界対戦が勃発した1914年の欧州情勢が人々を不安に陥れた状況と似たものになるだろう。(翻訳・編集/HA)

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