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国連のグテーレス事務総長は、世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルスへの対応が「中国寄り」だとして米国から批判されていることについて見解を示した。写真はWHO本部。
中国国営中央テレビ(CCTV)のニュースサイトの29日付報道によると、国連のグテーレス事務総長はこのほど、スペイン紙エル・パイスとのインタビューで、世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルスへの対応が「中国寄り」だとして米国から批判されていることについて見解を示した。
トランプ米大統領は5月、WHOが実質的に中国のかいらい機関になっていると批判した上で、WHOとの関係を断絶し、資金拠出を停止すると表明した。WHOは感染拡大の防止に十分な役割を果たさなかったという主張だが、記事によると、グテーレス氏はそのようには考えていないという。
グテーレス氏は、「われわれは、新型コロナウイルスの発生源やそれが急速に広がった原因、WHOや各国の対応について調査する必要がある。しかし私が言えるのは、WHOはどの国にも支配されていないということだ。WHOは常に誠意を持って行動し、加盟国間の協力を求めている。WHOに間違いがあったかもしれないが、中国の肩を持つことはあり得ず、中国と良好な関係を築きたかったのだと思う。WHOは、米国政府がパンデミックとの闘いにおいて素晴らしい仕事をしていると称賛してもいる。だから、WHOが特定の国の側にいるとは思わない」と述べた。(翻訳・編集/柳川)
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