人民網日本語版 2020年6月29日(月) 18時0分
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ほとんどの人にとって、誕生日にロウソクの火を吹き消すというのは、至って普通のことかもしれない。しかし、家族を養うために一生懸命働いている人にとっては、普通の誕生日パーティでさえ「贅沢品」なのかもしれない。最近、「デリバリー配達員がポテトで自分の誕生日を祝う」というハッシュタグの動画が、中国のネットで大きな話題となっている。
今月21日夜9時ごろ、雲南省昆明市のあるデリバリー配達員の男性が、ファーストフード店で、次の仕事を待っている間に、しばらく会っていない父親とスマホでビデオ通話をしていた。
夜の食事時間帯も過ぎ、客が少なかったため、店員らもその男性と父親の会話が聞こえる状態となっていた。「父親の『今日はお前の誕生日だけど、何か買って食べたか』という質問に、男性は、『食べていない。週末で仕事が忙しいから、忘れていた』と返事し、また、父親が『時間がある時にちゃんと何か買って食べるんだぞ』と言っていた。それで、遅い時間だったが、男性は父親の言うことを聞いて、うちの店でハンバーガーを注文した」と店長。
男性はハンバーガーを注文し終えると、店員にポテトを1本だけくれないかと言った。そして座席につくと、その1本のポテトをロウソクに見立て、ハンバーガーに挿した。それを目にした店長は、「誰もかれも毎日必死に暮らしを立てているんだと、どうしようもなく切ない気持ちになった。そこでその場にいた数人の店員たちと話し合って、簡単ながら一緒に彼の誕生日を祝うことにした」と振り返る。
その後、店員たちは男性の元にやってきて誕生日の歌を歌い、フライドチキンやポテト、コーラなどを並べた。そして、ハンバーガーに挿されたロウソク代わりのポテトに、ケチャップの「火」を付けて、男性のために特別な「ミニ誕生日パーティ」を開いた。
動画を見たネットユーザーたちからは、「男性のとてもうれしそうな表情は心を和ませ、感動させてくれる」や「暮らしを立てていくのは本当に大変。関心を示し合えるというのは本当に心温まること」などのコメントが次々と寄せられた。
一生懸命生きている全ての人が、その一生懸命さに見合った扱いを受けられますように!(編集KN)
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