米国の一存で決められるなら「安倍切り」は選択肢か?―中国メディア

Record China    2014年1月14日(火) 7時40分

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12日、人民日報海外版は「米国の一存で決められるなら『安倍切り』は選択肢か?」と題した記事を掲載した。資料写真。

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2014年1月12日、人民日報海外版は「米国の一存で決められるなら『安倍切り』は選択肢か?」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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安倍首相は最近よく眠れないそうだ。だが9日、アフリカ訪問を前に再び放言した。安倍首相はたとえ批判されても靖国神社参拝を続ける考えだと日本メディアは読み解く。四方八方から問題視されていることに、安倍首相は再び過ちを押し通して非を悟らぬ姿勢で応じた。日本に保護の笠を提供する米国はアジア太平洋回帰の発言力掌握を望んでいるが、今回は安倍首相を意のままに操れなかったようだ。

■米国にきまりの悪い思いをさせた

「安倍氏の靖国参拝や慰安婦関連の発言は米国にきまりの悪い思いをさせた」。復旦大学国際問題研究院の沈丁立(シェン・ディンリー)副院長は、「米国は正義の側を自任し続けており、安倍氏の言動に『失望』した。靖国参拝は安倍氏が覇権について反省していないことを物語っており、米国にとって日本の価値が下がっていることも意味する」と語った。

北京大学国際関係学部の李義虎(リー・イーフー)教授は日米の特殊な関係の視点から以下のように分析している。日米間には2層の関係がある。1つは戦勝国と敗戦国との関係。もう1つは盟主と小さな相棒との関係だ。米国の「アジア太平洋回帰」という背景があるからこそ、安倍氏は世界の反対も顧みず公然と大悪事を犯す勇気を得た。だが、もし安倍氏が約束を反故にし、戦後秩序を破壊するのなら、米国の譲れぬ一線と衝突することになる。米国が日本を利用してアジア太平洋回帰を果たそうとしているのは確かだ。だが安倍が譲れぬ一線に挑戦することは断じて許さない。

■米国を弄びすぎた

安倍氏が今回騒動を引き起こした大きな背景として、米国の「アジア太平洋リバランス」戦略および黙認があるとの分析が一般的だ。靖国参拝を堅持する安倍氏の行動は、本当に米国の国益に沿うのだろうか?専門家の答えは「ノー」だ。

「もちろん米国の国益に沿わない。安倍氏が過度に歩調を合わせてしまったのは明らかだ」と沈氏は指摘した。「安倍氏は米国を弄びすぎた。安倍氏は日本と米国が対等ではないことを忘れていた。日本は米国の設定した碁盤の中でしか動くことはできず、枠を越えてはならないのだ」。

沈氏によると、米国の「アジア太平洋リバランス」戦略は実質的に、新興国の台頭によって他国との力の格差が縮小したためだ。国際問題で力不足を感じた米国はいくつかの国を抱き込んで、力の「リバランス」を実現することを望んだ。安倍氏は喜び勇んで「お先棒」を担ごうとした。だが米国が日本を利用するのが本筋なのに、今では反対に安倍氏が米国を利用して「普通の国」へという夢を実現しようとしている。安倍氏はアジアを不安定化させた正真正銘の「トラブルメーカー」であり、すでに米国の国益と衝突している。

■米国は依然静観

「このところ日本がこれほどまでに勝手なことをしている背景には、米国が黙認し、大目に見ていることがある」と李氏は指摘。中国現代国際関係研究院米国研究所の達巍(ダー・ウェイ)所長も「靖国参拝以外に、憲法改正、集団的自衛権の解禁なども米国は黙認している。安倍氏の靖国参拝後、米国は『失望』を表明した。これは『遺憾』よりも重いが、まだ『反対』ではない。これは米国の複雑で敏感な心を反映している。現在のところ、米国はまだ静観しているようだ」と指摘した。

米国の不作為にはすでに疑問の声が上がっている。沈氏は「米国の主流メディアやエリートは立ち上がり、安倍氏がいかに悪いことばかりしているのかを米国の民衆にはっきりと理解させ、強大な世論を作り上げ、米国政府の政策決定に影響を与えるべきだ」と指摘。韓国紙・朝鮮日報も9日付社説で「米国は日本の歴史問題に対して曖昧な態度を取るべきではない」と指摘した。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/TF)

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