テロ対策海上演習中、護衛艦「襄樊」同乗記―マラッカ海峡

Record China    2007年5月22日(火) 16時3分

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2007年5月19日、「第2回西太平洋海軍フォーラム」に初参加した中国海軍の護衛艦「襄樊」のテロ対策海上演習に同乗取材した。

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2007年5月19日、マラッカ海峡東部は快晴、波は静かだった。今回中国が初参加となる「第2回西太平洋海軍フォーラム」の合同海上演習は、テロ対策を目的としたもの。テロリストが乗ったと仮想したシンガポールの快速艇を、各国の軍艦が独自に攻撃しなければならない。

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午後2時7分、まだ演習海域に到達していない「襄樊」に演習開始の命令が下った。同時にレイダー監視兵が「右舷20度、距離0.8海里に不審艇あり。わが艦に接近中!」と叫んだ。

「取り舵いっぱい!」と艦長は叫び、全艦に戦闘警報を出した。港にある演習指揮センターに不審艇発見の一報を入れ、乗組員全員に第1級戦闘態勢に入れと指示。どんどん接近する不審艇の位置確認情報が艦長に告げられると、ついに火器使用の攻撃命令が下された。

「不審艇、撃沈!」の声に安堵する間もなく、撃沈したはずの不審艇は演習予定にはない行動をとる。「襄樊」の後方に回り込み船尾を攻撃。艦長は冷静に小火器使用の攻撃命令を出した。まもなく不審艇は向きを変え、「襄樊」から遠ざかっていった。この間わずか6分。中国海軍兵士の優秀さを、記者が身をもって知った6分間だった。(翻訳/編集本郷智子)

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