Record China 2014年1月22日(水) 1時32分
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15日、環球時報は「東京の地下鉄体験、込みあった中にある『静かな秩序』」と題する記事を掲載した。写真は大江戸線。
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2014年1月15日、環球時報は「東京の地下鉄体験、込みあった中にある『静かな秩序』」と題する記事を掲載した。以下はその概要。
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初めて東京の地下鉄に乗る前、うわさで非常に人が多く込み合うと聞いていた。中国でも込み合う電車に乗ることもあったが、東京の通勤ラッシュの写真と比べるとなんてことはないと聞いた。想像するだけでも恐ろしかったが、東京に来たからにはぜひとも体験してみたくなり、地下鉄に乗ることにした。
地下鉄の駅に着いてまず初めに目に飛び込んできたのは、せわしなく往来する人の群れだった。奇妙だったのは、大勢の人がいるにもかかわらず、ごちゃごちゃした感じが微塵もなかったことだ。エスカレーターでは全員左側に立ち、上り下りする人のために道を空けている。ホームではみな整然と並んで電車を待ち、順番に乗車していく。電車が着いた途端にドアに群がるようなことはなかった。私は感嘆せずにはいられなかった。
このような秩序は車内でも見られた。地下鉄車内の優先席付近では携帯電話の使用が厳禁となっている。このように思いやりにあふれたルールにはなかなかお目にかかれないが、もっとお目にかかれないのはルールを守る乗客たちだ。電車に乗って最初に感じたのは静かだということ。乗客のほとんどは寝ているか本を読んでいるか、もしくは携帯電話でメールをしており、話をする人は誰もいない。たとえ車内が込んでいようと、このような雰囲気は人の心を落ち着ける。
地下鉄設備からも日本人の心遣いが感じられる。車内にはたくさんのつり革がある。つり革は3つの高さに分けられており、身長の違う乗客に配慮されている。このほか、一部の列車では、午前10時前には座席が立てられており、より多くの人が乗車できるスペースを確保している。夏には冷房を弱めた弱冷房車が活躍する。現在、米国に住む私には、これが一番懐かしい。米国の冷房は効きすぎており、いつも上着を羽織って乗っている。車内で寒さに震えるたびに、東京の地下鉄の心配りを思い出す。このほか、ラッシュ時には女性を痴漢から守る女性専用車両もある。
混雑した車内の奥の方に押し込まれ、駅に着いた時に降りられないのではと心配したことがあった。しかし、私が「すみません」とひと言発すると、目の前にはすぐに1本のドアへつながる道ができた。東京の地下鉄は、私に深い印象を残した。人の往来が激しいのに、秩序が保たれている。この矛盾したような現象は、設計者の心遣いや充実した設備だけでなく、日本人のモラルへの高い要求をも体現していると言えよう。(翻訳・編集/北田)
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