2014年1月21日、韓国紙・中央日報は、昨年韓国を訪れた中国人観光客が日本人観光客を抜いて最多となったことに関し、中国人観光客のニーズを正確に把握し、相応の観光モデルを作成することが必要であると報じた。国際在線が伝えた。

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中国人観光客の増加に伴って、首都ソウルでは明洞や江南の美容サロンなどが新たなビジネスチャンスで賑わい、狎鴎亭洞や清潭洞、新沙洞などの美容整形エリアでも中国人観光客が多数見られるようになった。ソウル以外でも、済州島や東海岸などの観光地も中国人観光客の増加で活気に満ちている。

韓国法務部のデータによると、昨年韓国を訪れた中国人観光客は392万人で、外国人観光客全体の36．7％を占め、訪韓した外国人観光客数で1961年の統計開始以降不動の1位の座を占めてきた日本人観光客（約272万人、前年比22．4％減）を抜いて初めてトップになった。一方で、韓国へのリピート率は、日本人観光客の64％に対し、中国人観光客は29．7％に過ぎない。

このため、関連部門は中国人観光客のニーズを正確に把握するとともに、中国で昨年10月から施行された「旅游法」によって増加が予想される個人観光客に適した観光サービス開発の準備が必要である。また、中国南方の観光客にはスキーなどのウインタースポーツ、内陸部の観光客には海洋観光を紹介するなど、中国各地の観光客の特色に合わせた観光商品開発なども考えられる。

さらに、ショッピングを中心としたこれまでの観光モデルに、韓流や韓国文化、医療・美容サービスなどを組み合わせた複合型の新しい観光モデルの開発も必要だ。観光産業は、韓国の特色を生かしたサービス産業であるだけでなく、国家のイメージを向上させるための主要な外交活動でもある。そのため、国家レベルの振興戦略を早急に策定し、中国人観光客を引きつけることができる観光資源を開発すべきである。（翻訳・編集/HA）