ソウル市長の自殺から浮き彫りになった韓国の男女不平等―中国メディア

Record China    2020年7月25日(土) 10時0分

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24日、人民網は朴元淳ソウル前市長の自殺の背景には韓国社会における性の不平等があるとする評論記事を掲載した。写真はソウル市庁前で追悼する市民。

2020年7月24日、人民網は朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル前市長の自殺の背景には韓国社会における性の不平等があるとする評論記事を掲載した。以下はその概要。

先日起きた朴氏の自殺は韓国社会を震撼させた。朴氏は貧しい家庭に育ち、学生時代は韓国の民主化運動に積極的に参加し、政界参入前には女性の権利を守る人権派弁護士として活動しており、政治家に転身後もスキャンダルとは無縁だったからだ。

そして何より韓国人が信じられなかったのは、自殺の原因が部下へのセクハラである可能性が高いということだ。朴氏はソウル市長就任後に「性暴力予防行為守則」を制定するとともに、セクハラ被害者を支援するプロジェクトも立ち上げた。

女性の権利保護に積極的という朴氏のイメージと、実際に告発を受けた問題とのギャップの大きさが、韓国社会に長きにわたり存在する「概念上の平等の価値観と、日常生活における序列関係との矛盾」を実によく表している。

面識のない人がその場にいる時は、韓国人は礼儀正しく控えめである。しかし、ひとたび日常生活に入ると、その人間関係は厳格な階級主義的特徴を露呈する。年長者が年少者に対し、職位の高い者が低い者に対し、そして男性が女性に対し、社会通念的な「権力」を持っており、中でも若い女性は最下層に位置するため、暴力や差別といった扱いを頻繁に受けることになる。

特筆すべきことは、朴氏を告発した秘書の女性がこれまでに何度も関係当局や同僚に助けを求めていたということだ。しかし同僚たちは「性暴力予防行為守則」に基づく反応を示さなかった。

朴氏のセクハラ問題はなおも調査段階にあるが、告発者が記者会見で朴氏から受けたというセクハラの内容を赤裸々に語ると、朴氏が所属していた「共に民主党」はすぐに態度を変え、被害者への謝罪の意思を示した。

近年、ますます多くの韓国女性が勇気を振り絞って自らの権利を守ろうとしている。これらの努力がまさに、男女平等を単なるスローガンから実践へと推進する力になっている。(翻訳・編集/川尻

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