Record China 2020年7月29日(水) 18時20分
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26日に行われたサッカーの中国スーパーリーグの北京国安と重慶力帆の試合でのプレーが物議を醸している。
26分、北京国安の楊帆(ヤン・ファン)がセットプレーのポジション取りの中で相手の劉楽(リウ・ユエ)と接触、にらみ合った際に額で劉の顔を押すようなしぐさを見せた。いわゆる“頭突き”ほどの勢いはなかったが、劉は顔を押さえてその場にうずくまった。このプレーで主審は楊にレッドカード(退場)を提示した。
この判定をめぐっては、メディアや専門家、ファンの間でとらえ方が微妙に異なるようだ。中国のスポーツメディア・新浪体育の微博(ウェイボー)アカウントは「楊帆のしぐさが暴力行為とみなされて退場に」とし、理解できない様子を表した絵文字を付した。
一方、新京報は、中国スーパーリーグで今シーズン採用されている判定基準の中に「相手選手や味方選手、チーム関係者、試合の関係者、観客およびその他の人物に対して、過度に力を加える、あるいは野蛮な動作をする、およびしようとした場合、身体的な接触が発生したか否かにかかわらず暴力行為とみなす」があると説明。楊のプレーはこれに該当すると解説している。
中国メディアの環球網は「“さまざまな情報”によると、楊帆のプレーは“暴力行為”に該当する。しかし、具体的な流れから、過度に力を加えたわけではなく、ひじ打ちや拳での殴打、蹴りなどに比べれば比較的軽いものであり、規律委員会から追加の処分は下されない見通しだ」と伝えた。
中国のサッカーファンからは、「退場で良い」「ボールがないところで相手の顔を頭で小突いたんだ。(判定に)何か問題でもあるのか?」「疑う余地もなく暴力行為。疑問を抱く意味が分からない」という声が多く上がる一方で、中には「今後これよりも激しいプレーでレッドカードが出なかったら問題になりそう」「これを退場にするとダブルスタンダードを生みかねない」など、わずかな接触で退場させることで、今後の判定基準の統一に影響を及ぼすことを懸念する声も出ている。
中国の元国際審判員の王学智(ワン・シュエジー)氏はテレビ番組で、「主審は両チームに口頭で注意を与えるなどして、身体的な接触を減らすように促し、両チームの高ぶる感情をコントロールしなければならない」と指摘。問題の場面については「距離が近く、頭と頭が触れた程度であり、故意にけがをさせようとする暴力行為ではなかった」との見方を示しながらも、「主審は近くで見ていた。主審の判定を尊重すべきだ」とした。(翻訳・編集/北田)
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