Record China 2020年8月7日(金) 13時0分
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李登輝・台湾元総統の葬儀をめぐり、仏RFIの中国語版サイトは5日、「なぜ日本政府は森喜朗氏を参列させようとしているのか」と題する記事を掲載した。写真は李元総統が亡くなった台北栄民総医院。
親日家として知られ、先月30日に97歳で死去した李登輝・台湾元総統の葬儀をめぐり、仏RFIの中国語版サイトは5日、「なぜ日本政府は森喜朗氏を参列させようとしているのか」と題する記事を掲載した。
記事はまず、李氏の死去に日本の政界は次々と哀悼の意を表したと伝え、菅義偉官房長官が先月31日の記者会見で「今日の台湾の民主主義、緊密な日台関係の礎を築かれた元総統は多くの日本国民に深い印象を与えたと思っている」と述べたことを紹介。その上で、「葬儀への政府関係者の派遣は予定していない」との発言があったことに言及し、「中国大陸との関係への配慮だ。大陸は李氏を『独立分子』とみている」と述べるとともに、森喜朗元首相が参列する案が浮上していることを説明した。記事は「日台間に国交がないため、日本政府は考慮した」としている。
記事は森氏の名が挙がった理由として、同氏と台湾、特に李氏、陳水扁氏らとの関係の深さを指摘。李氏については、「在任中、1994年9月に広島で開かれたアジア競技大会、95年の大阪でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)、97年の母校・京都大学の創立100周年記念式典への出席を希望。2000年の退任後も日本訪問を申請したが、中国と日本政府内部の反対などにより実現に至らなかった」と述べ、01年に病気治療を理由に訪日を求めた際も強烈な反対に遭ったが、それがかなった背景には当時首相だった森氏の支えがあったことを説明した。また、06年11月に台湾を訪れた森氏に当時総統だった陳氏が「特種大綬景星勲章」を授与したことなどにも言及した。(翻訳・編集/野谷)
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