Record China 2020年7月31日(金) 7時20分
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29日、観察者網は、緊急発進回数が増えている航空自衛隊が疲れの色を隠せないと報じた。写真はF-15J(出典:航空自衛隊 https://www.mod.go.jp/asdf/)。
尖閣諸島付近における中国軍機の挑発行動により、緊急発進回数が増えている航空自衛隊について、米メディアが「疲れの色を隠せない」と報じた。これについて、中国メディアの観察者網は29日付の記事で「中国の戦闘機の頻繁な出動によって、空自のパイロットたちは“息つく暇もない”」と伝えた。
記事は、米CNNの同日付報道を引用。航空自衛隊は昨年1年間で900回余りの緊急発進を実施しており、その大部分が「中国の戦闘機に対処するため」であったと紹介した。
その上で、沖縄県の那覇航空自衛隊基地を拠点とする航空自衛隊第204飛行隊の隊員である2等空佐が「この10年、領空侵犯の恐れがある飛行機に対する緊急行動が急速に増えていて、そのうちの70%が南西海域で発生している」と語るとともに、同飛行隊のパイロットは24時間365日体制で待機し、防空識別圏内への進入があり次第、直ちに緊急発進任務を行うと説明した上で「緊張する任務だ」と話したことを伝えている。
一方で、CNNは中国空軍の行動について「国際法に違反するものではない」とし、航空自衛隊のデータとして2018年度に緊急発進の対象となった中国軍機の行動675回のうち、国際的に認められている12海里以内の領空範囲上にある領空への侵入は1度もなかったと説明した。
また、オーストラリア・グリフィスアジア研究所のアナリストである、ピーター・レイトン氏は「中国は日本の自衛隊機と隊員を消耗させるとともに、自らの訓練のために尖閣諸島付近の挑発行動を繰り返している」との見解を示し、日本について「領土を守る責任を全うしていないとの批判を受けないためにも、中国の挑発に毎回対応しないわけにはいかない」と述べたという。(翻訳・編集/川尻)
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