人民網日本語版 2020年8月2日(日) 5時0分
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世界最大出力の「神24電気機関車」が29日夜、湖南省株洲市にある中車株洲電力機車有限公司でラインオフした。
世界最大出力の「神24電気機関車」が29日夜、湖南省株洲市にある中車株洲電力機車有限公司でラインオフした。同電気機関車の出力は2万8800kW、けん引力は2280kNで、鉄道交通設備の世界記録(出力は1万4400kW、けん引力は1140kNで、いずれも同社の記録)を更新した。中国新聞網が伝えた。
神24電気機関車は同社と国家エネルギー集団が共同開発したもので、最高運行時速は120キロに上る。12‰の勾配で1万トンの貨物列車をけん引する能力を持ち、重輸送鉄道の「動力の王」とも呼べる。
筆者が現場を取材したところ、同電気機関車は6両編成で、長さは106メートル。両端に操縦室があり、間の車両の内部は貫通している。先頭車両のデザインはオスライオンをイメージしている。角ばっており、重輸送電気機関車の力量感を示している。
同社機関車システム研究開発部の王位(ワン・ウェイ)マネージャーによると、従来の単一の先頭車両で2両もしくは3両編成の電気機関車と異なり、神24電気機関車は初めて開発したネットワーク側回路への自動適応、ネットワーク動的編成制御技術を採用している。これにより、16軸(4両)、20軸(5両)、24軸(6両)のフレキシブルな編成を実現しており、多様な輸送力の需要を満たし、かつ乗務員が1組しか配備する必要がない。
機関車はさらにスマート操縦、スマート運行・メンテナンスを実現する「スマートブレイン」を搭載しており、自動スリープ解除、自動発車、自動速度調節、自動停車などの機能を持つ。走行中に人の手による操作の必要はなく、さらにスマート運行・メンテナンスプラットフォームを搭載しており、全使用期間の故障予測・健康管理システムを構築している。機関車の状態のスマートな感知、故障のスマートな識別、カギとなる部品の自動診断、劣化運行モニタリングなどを実現した。
安全性について、神24電気機関車は変流器モジュールの枠組み設計の革新に取り組み、出力モジュールの稼働中に生まれる過電圧や電流均一化といった技術の難題を解消した。モジュール化、セパレート型ネットワーク、スマート化設計を基礎とする次世代機関車制動システムを採用し、制動の安全性を高めた。同時に北斗衛星測位システムの相対測位に基づき、機関車の正確な制御を実現した。
王氏は「機関車の運行は輸送コストと人的資源を削減できるだけでなく、燃費を改善し大気汚染も減らせる。機関車は油性ペンキの代わりに環境に優しい水性ペンキを採用し、揮発性有機化合物の排出を40%削減するとともに、研究開発において大出力制動エネルギーの回収の品質が低く、電流が大きいという難題を解消し、制動により生まれる大きな動力の回収・再利用が可能になった」と説明した。
神24電気機関車は引き渡された後、国家エネルギー集団神朔鉄道で運行し、中国のエネルギー輸送の大動脈の輸送効率を高める。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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