旧正月の中国、花火・爆竹を控えるよう呼びかけ=日本の99倍のPM2.5を記録した過去も―中国気象局

Record China    2014年1月30日(木) 21時50分

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29日、旧正月を目前に控える中国。春節を花火や爆竹で祝うのが伝統だが、近年は大気汚染の原因ともなっている。写真は昨年の春節。花火や爆竹を片付ける人。

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2014年1月29日、春節(旧正月、今年は1月31日)を目前に控える中国。春節を花火や爆竹で祝うのが伝統だが、近年は大気汚染の原因ともなっている。そのため、中国気象局応急減災・公共サービス司の陳振林(チェン・ジェンリン)司長は28日、中国気象局の記者会見において、春節の花火・爆竹の使用が集中する時間帯は、ぜんそくや気管支炎を引き起こす微小粒子状物質、PM2.5の濃度が急上昇するため、使用を控えるようにと市民に呼び掛けた。中国新聞社が伝えた。

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陳司長によると、北京市・天津市・河北省の環境気象予報・警報センターは、2006-13年の北京市における大気成分濃度観測資料を基に、花火・爆竹が北京市の大気の質に与える影響を分析した。その結果、春節期間中、北京市内において花火・爆竹が顕著にPM2.5の濃度を上昇させていることが分かった。統計によると、春節の前日夕方から春節の早朝、旧暦の1月5日夕方から6日早朝、1月15日の夕方から16日の早朝など、花火・爆竹の使用が集中する時間帯は、北京市内の1時間当たりのPM2.5濃度がピーク値にまで急上昇する。

例えば12年、旧正月の午前0時から1時の北京市内のPM2.5の濃度は1立方メートル当たり1486マイクログラム(日本の基準値は1年平均1立方メートル当たり15マイクログラム)で、1時間の間に1立方メートル当たり1100マイクログラムも上昇。深刻な大気汚染となった。

また、花火・爆竹のPM2.5の濃度に与える影響は、気象条件とも密接な関係がある。06-13年の花火・爆竹の使用が集中する9日間は、穏やかな気象で、PM2.5のピーク値が1立方メートル当たり600-1000マイクログラムに達した。陳司長は、「13年の旧暦1月14日から19日まで6日連続で煙霧が発生したのもこれが原因」と指摘した。

中国中央気象台は、旧暦の1月2日に当たる2月1日まで、中東部の地域で汚染物が拡散しにくい気象条件となり、局地的に煙霧が発生すると予測している。中国気象センター天気予報室の王秀文(ワン・シウウェン)氏は、「北京市の市民は、今年も春節期間中の花火・爆竹使用を控えたほうがいい」と指摘している。

陳司長はまた、「春節期間中、気象局は中国全土と北京市、天津市、河北省において、花火・爆竹の使用に適した気象条件かどうかを示す指数予報を発表する。使用に適さない場合は、相応の警報を発令する」とした。

 

北京市の関連の規定によると、警報としては最も強い大気汚染赤色警報や2番目に強いオレンジ警報が発令された場合、花火・爆竹の使用が禁止となる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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