人民網日本語版 2020年8月8日(土) 8時40分
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中国交通運輸部は6日、「交通輸送分野の新インフラ整備の推進に関する指導意見」を通達した。そのうち時速600キロ級高速リニア列車の開発と試験の内容が注目されている。写真は上海リニア。
中国交通運輸部は6日、「交通輸送分野の新インフラ整備の推進に関する指導意見」を通達した。そのうち時速600キロ級高速リニア列車の開発と試験の内容が注目されている。時速600キロのリニア列車とは何だろうか。中国は高速列車を実現した後、なぜより高速のリニア列車を開発しなければならないのだろうか。環球時報が伝えた。
同指導意見は融合・高効率のスマート交通インフラの構築について、スマート高速列車の発展、時速600キロ級高速リニアの展開、時速400キロ級高速列車の開発・試験などの内容を打ち出した。
なぜ高速リニア列車を開発しなければならないのだろうか。現在、高速鉄道の最高営業時速は350キロで、航空機の巡航時速は800-900キロ。時速600キロの高速リニアはこの間の速度の空白を補える。
高速リニア課題責任者、中車四方のサブチーフエンジニアの丁叁叁(ディン・サンサン)氏は、「実際の移動時間で計算すると、1500キロの範囲内であれば高速リニアが最速の交通手段だ。北京発上海行きを例にすると、移動の準備時間を加えれば旅客機は約4時間半、高速鉄道は約5時間半かかるが、高速リニアならば3時間半前後だ」と述べた。
報道によると、時速600キロ高速リニア試験列車は6月、リニア試験ラインで試験走行に成功した。これは中国の高速リニア交通システムの研究開発の重要な進展を示している。試験サンプル列車の試験走行の成功と同時に、5両編成のプロジェクトサンプル列車の開発も着実に推進されている。計画によると、時速600キロ高速リニアプロジェクトサンプル列車は年内にラインオフし、高速リニアの全面的な技術と実用化の能力を形成する。
しかし複数の国内鉄道交通専門家はメディアに対して、現在の高速リニアプロジェクトの研究開発は、技術の蓄積を主な目的としていると述べた。コスト、輸送力、市場、経済的意義など複数の要素を総合すると、高速リニアが一般の人々の交通ツールになるまではまだある程度の道のりを歩まなければならない。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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