日本が嫌いだった中国人女性、孫のため仕方なく訪れたら一転称賛!「想像とまるで違った」―中国メディア

Record China    2020年8月13日(木) 17時20分

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中国のIT企業・上海寰投信息科技有限公司の公式アカウント・移民幇は12日、日本を嫌っていた60代の中国人女性が実際に日本を訪れたことによる変化をつづった中国人ガイドの手記を紹介した。

中国のIT企業・上海寰投信息科技有限公司の公式アカウント・移民幇は12日、日本を嫌っていた60代の中国人女性が実際に日本を訪れたことによる変化をつづった中国人ガイドの手記を紹介した。以下はその概要。

現代においても、多くの中国人が日本に複雑な感情を抱いていることだろう。多くの人が思いつく日本といえば、緑色の軍服を着た男性(日本兵)か、何も服を着ていない女性(セクシービデオ)。理解が少なければ少ないほど、(日本への)評価の幅もまた狭まっていく。

私は日本でガイドをしていて、さまざまな国の観光客を案内してきた。日本に旅行に来る人は日本が好きだったり、日本の美しい景色やグルメを期待したりしている。しかし、私が案内したある観光客は違っていた。その女性は日本に行きたくはなかったが、孫がどうしてもユニバーサルスタジオジャパン(USJ)に行きたいと言ったため、孫への愛情から「仕方なく」付いてきたという。

しかし、この日本旅行が女性の日本に対する感情を一変させ、称賛までさせてしまうことになる。私にとっては小さなことだったが、歴史を経験した人にとっては非常に感慨深いものだったのだろう。

■背後から鈴の音、振り返ると…

初めて関西を訪れるなら奈良公園は外せない。活発なシカや荘厳な寺などが見どころだが、あの女性を感動させたのは「人」だった。

奈良公園に向かう途中、はしゃいでいた子どもが道路に飛び出した。私はその子の母親に「前からも後ろからも車が来るので、お子さんをよく見ていてくださいね」と注意した。それからすぐのこと、子どもがまた飛び跳ね始めた。すると、後方から心地よい鈴の音が聞こえてきた。振り返るとタクシーの運転手が手に鈴を持ち、窓から顔を出して車が通りますよと合図していた。私たちは笑顔でコンタクトを取った。

ある種の感動がこみ上げてきた。急かすようなクラクションよりもより注意を促せるのは鈴の音、怒りののしるよりもより反省を促せるのは善意の笑顔だ。その鈴の音と振り返った時の笑顔に、あの女性は幸せそうな表情を浮かべていた。女性は私に「中国なら歩行者が車に道を譲る。クラクションは鳴らし放題。本当に嫌よね」と話してきた。

■懐石料理店の店員に…

一家は日本に来る前、ミシュランで星を獲得した懐石料理を食べたいと希望していた。京都には懐石料理店が多いが、その中から比較的老舗の店を選択。店員が日本語で料理の説明をし、私がそばで通訳した。あの女性は興味深そうに、真剣に聞いていた。

店の店員も高齢で、女性とそれほど年齢は違わない。日本では高齢になっても仕事をすることは珍しいことではない(中国では男性が60歳、女性が50~55歳で定年)。私は何度かあの女性に目をやった。女性はその店員を尊敬といたわりのまなざしで見ていた。女性は店員が膝をついて接客するたびに「そんな必要はない」とばかりに立ち上がらせようとしていた。私は彼女に「これもサービス精神の表れで、礼儀なんですよ」と伝えた。

帰国の日、私は一家を空港まで送り届けた。その時、あの女性は「私は以前は日本が嫌いだったの。親の世代の記憶から良くない印象を持っていたわ。だけど今回の日本旅行で印象がすっかり変わった。日本人は想像していた人たちとまるで違ったわ。謙虚で一生懸命働く人たちね」と私に話した。

彼らが飛行機に乗るのを見届けると、心が温かくなった。それはお金をいくら稼げたとか、良い評価をもらえたとかいうことではなく、人が変わる様子をはっきりと見ることができたからだ。(翻訳・編集/北田

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