磁力が赤ちゃんに悪影響?リニア建設がストップ!―上海市

Record China    2007年5月26日(土) 10時47分

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2007年5月24日、上海・杭州間のリニアモーターカーの建設が暫時停止されていることが明らかとなった。工事再開のめどはついていない。リニアの磁力が人体に与える影響やコストの問題が原因と見られている。

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2007年5月24日、上海杭州間のリニアモーターカーの建設が暫時停止されていることが明らかとなった。工事再開のめどはついていない。

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上海・杭州間リニアは昨年3月、国家の承認を得て、プロジェクトがスタートした。時速450kmの高速で路線長175kmを駆け抜ける。プロジェクト投資額は350億元(約5250億円)以上になると予測されている。2010年の上海万博前に完成する予定だった。***

しかし、24日、市政府関係者は建設が暫時停止されていると明らかにした。理由は「都市計画との調整を進めるため」と述べたが、記者の質問に健康問題の影響もあると認めた。健康問題とは建設予定路線沿いの住民が、リニアモーターカーの強力な磁力が人体、特に赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があると主張しているもの。すでに延べ5000人が市政府に建設見直しを陳情したと言われている。リニアモーターカーの先進国であるドイツでは、磁力の影響を避けるため、路線の周囲300mが緩衝地帯として指定されている。それに比べ、上海市の計画では緩衝地帯はわずか22.5mしか用意されていないという。

またリニアモーターカー導入の必要性にも疑問符がつけられている。今年春の第6回鉄道高速化により、上海・杭州間は35分にまで短縮された。リニアを導入すれば、この時間は数分短縮できると見込まれているが、そのために5000億円を投じるのは効果に見合った投資か、との批判も強い。

世界最先端技術であるリニアモーターカー技術の習得・敷設に積極的な中国だったが、その方針は大きな変化を迎えようとしている。(翻訳・編集/KT)

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