韓国で電気自動車の価格競争激化=ネット上では普及に疑問の声も「電気代上がれば元も子もない」

Record China    2020年8月16日(日) 13時40分

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13日、韓国経済は、韓国で電気自動車の価格競争が激しくなっていると報じた。資料写真。

2020年8月13日、韓国経済は、韓国で電気自動車の価格競争が激しくなっていると報じた。

韓国自動車業界によると、現代自動車は来年発売する準中型CUV「アイオニック5」の価格を、現在発売中の電気車より引き下げる案を考えていることが分かった。「5年以内に電気自動車100万台」という目標を達成するためには、消費者の負担を減らさなければならないためだ。現在、韓国で販売中の「コナ・エレクトリック」は4690万ウォン(約421万8000円)と、同じコナモデルのガソリン型1914万ウォン(約172万円)、ディーゼル型2105万ウォン(約189万3000円)より2倍以上高い。業界では、現代自動車がアイオニックシリーズを3000万ウォン(約265万5000円)台前半や半ばで発売すると予想しているという。

世界的な自動車メーカー各社も、市場拡大に向け価格を引き下げた電気自動車モデルを次々と発売している。電気自動車価格の約40%を占めるバッテリーのメーカー各社も、コバルトの含量を減らす技術を開発するなどコスト削減に乗り出しており、記事は「電気自動車の大衆化時代に向けた『価格戦争』が始まったとの評価も出るほどだ」と伝えている。なお、ルノーサムスン自動車では、電気自動車の車体費用は支払うが、バッテリーの使用料は毎月別途支払う「バッテリーリース」方式を欧州から導入している。

記事はまた、電気自動車の値下げは「生存戦略」でもあると指摘する。韓国政府と地方自治体は現在、「グリーン・ニューディール」政策の一環として電気車購入時に1台当たり1000~2000万ウォン(約90~180万円)程度の補助金を支援している。しかし、電気自動車が普及するほど補助金の規模は減ることになるため、補助金なしでも購入できる安価な電気自動車を生産することが、未来の競争力になったと伝えている。

これを受け、韓国のネット上では「近い将来電気自動車の時代が来る。ガソリン車より構造も単純で、修理の面から見ても経済的。今後の課題はバッテリーの効率化と軽量化」と期待を寄せる声が上がっている。

一方、「ガソリン車のスターターモーター、発電機、ミッション、エンジンの価格より電気自動車の電動機が高いってこと?」「電気自動車がガソリン車より高いなんてことある?」といった疑問をはじめ、「充電インフラがまだまだ付いてきてない」「韓国は国土が狭いから米国のようなインフラはつくれない」「今後電気代が上がったら元も子もない」と車本体以外の指摘も出るなど、普及には懐疑的なコメントも寄せられている。

その他「ハイブリッド車が最善の選択」「今はハイブリッド車の時代。電気自動車はバッテリーも高いし、充電時間問題。廃棄バッテリーの処理問題もある」と断言するユーザーもみられた。(翻訳・編集/松村)

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