人民網日本語版 2020年8月17日(月) 16時10分
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北京では最近、2020北京文化クリエーティブコンテスト・文化博物グッズデザインコンテストが大きな話題となっている。
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北京では最近、2020北京文化クリエーティブコンテスト・文化博物グッズデザインコンテストが大きな話題となっている。コンテストに参加した様々なグッズは、文化だけでなくクリエーティビティーにも注目してアイデアを絞りだし、工夫を凝らしている。人民網が報じた。
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このほど出土した3200年前の「陶猪(陶製のブタ)」が、人気ゲーム「アングリーバード」のミニオンピッグに似ているとして微博(ウェイボー)で人気検索ワードとなったことを受け、四川広漢三星堆博物館は今回、「ミニ国宝」ブラインドボックスを打ち出し、この何が出てくる分からないドキドキ感が、ファンの間で人気を呼んでいる。
「2019博物館文化クリエーティブグッズ市場統計報告」によると、2018年、オンラインショップ・淘宝と天猫(Tmall)の博物館旗艦店にアクセスしたネットユーザーだけでも、累計で延べ16億人に達した。中国全土の博物館の来場者の1.5倍に当たる数字で、うち1億人は「90後(1990年代生まれ)」だった。
古めかしいイメージのある博物館が、これほど多くの若者の心を捉えているのはなぜなのだろう?斬新なアイデアで、しかも普段の生活でも使える文化クリエーティブグッズを見ると、その答えが分かるかもしれない。
上海博物館の超人気グッズ・董其昌スカーフのデザインは、明代の文人・董其昌が米家山水を参考にして創作した「宝華山荘図册」にインスピレーションを得ている。ソフトな質感のスカーフに、淡い色使いで江南の景色が描かれ、古色豊かで趣ある雰囲気を漂わせている。
「食」という分野でも、各博物館が工夫を凝らしている。例えば、蘇州博物館のジャスミンティー「唐寅泡」ティーバッグは、カップの縁にかける部分に、酒に酔った文人・唐伯虎がコミカルにデザインされ、大人気となった。陝西歴史博物館は、威厳ある割符「杜虎符」を、迫力ある姿そのままのデザインのクッキーにした。
北宋の名画「千里江山図」を実際に自分の目で見る機会に恵まれなかったという人には、故宮が打ち出した千里江山茶器セットがお勧めだ。静かな部屋で、お茶を飲み、リラックスするだけでなく、秀麗かつ壮大な中国の自然の景色を楽しむこともできる。夜が深まり、敦煌研究院が打ち出した経典「般若心経」をモチーフにした卓上ライトをつけると、オレンジがかった温かみのある光が部屋を照らしてくれ、中国伝統文化の光と知恵を感じることもできる。
熾烈な競争が繰り広げられる文化クリエーティブ市場において、博物館の文化クリエーティブグッズはどのようにして、これまでの垢抜けない旅行の「お土産」と一線を画し、グッズの種類が単一的でサプライチェーンが弱いという難題を克服したのだろうか?業界の垣根を越えたコラボが、文化クリエーティブが一定の枠から抜け出す有効な方法かもしれない。
オシャレが好きな女性にとって、口紅は必須アイテム。故宮の口紅は、博物館が従来の枠組みを超えてコラボを実現し打ち出した文化クリエーティブグッズの代表だ。その口紅の色は故宮に所蔵されている国宝の色で、外観のデザインは后妃の衣装や刺繍作品にインスピレーションを得ている。そして、3Dプリントというハイテクを駆使し、刺繡の肌触りや凹凸感を再現している。
ネイルは今、すっかりトレンドになっている。蘇州博物館は、その建築物や、所蔵している画家・瀋周の作品や忠王府梁●荷花螳螂図(●は王へんに行)にインスピレーションを得た「予君片甲シリーズ・ネイルチップ」を打ち出した。画家ジョルジョ・モランディの作品のような抑えた色調で、金箔押しの細工をしたようなデザインが施されており、アート感あふれるスタイリッシュな指先に仕上げることができる。
夏の暑い日に食べるアイスクリームは、涼しさを味わえる「神器」だ。敦煌莫高窟は、莫高窟の建築物や月牙泉をモチーフにして、3つのフレーバーのオリジナルアイスキャンディーを打ち出した。アイスの棒には九色鹿が描かれており、食べ終わった後きれいに洗えば、ブックマーカーとして使うことができる。
中国国家博物館は先ごろ、骨伝導の技術を用いた文化財解説機能を搭載した棒付きキャンディーを打ち出した。見た目の良さとテクノロジーを融合した文化クリエーティブグッズの代表作だ。キャンディーのデザインは、同博物館の所蔵品で乾隆帝が使っていた大吉の文字が入ったひょうたん型の瓶「清乾隆粉彩大吉葫蘆壁瓶」にインスピレーションを得ている。キャンディーを口の中に入れて噛むと、歯や骨を通してオーディオガイドが耳の鼓膜に伝わり、文化財の解説が聞こえてくる。
現在、文化クリエーティブ業界は急速に発展している。前出の「報告」によると、2019年、博物館の文化クリエーティブ市場の規模は17年に比べて3倍増となった。19年、博物館の文化クリエーティブグッズを購入したことがある消費者は900万人以上と、17年と比べて4倍以上となった。文化クリエーティブグッズは博物館に息を吹き込み、さらに、歴史・文化が博物館を飛び出して一般市民の日常生活に溶け込むようになっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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