Record China 2020年8月23日(日) 20時20分
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20日、騰訊新聞によると、華東師範大学が出版した「男子学生と女子学生が学ぶ数学」と題する書籍が、「性別で区別しており、社会や青少年に悪影響を与えるのではないか」とネット上で議論になっている。
2020年8月20日、騰訊新聞によると、華東師範大学が出版した「男子学生と女子学生が学ぶ数学」と題する書籍が、「性別で区別しており、社会や青少年に悪影響を与えるのではないか」とネット上で議論になっている。
記事によると、同書籍は「ビッグデータの分析に基づき、中学校の数学の知識について異なる難易度に分け、男女がそれぞれの弱点を見つけ出し、さらに進歩するための突破口を見出す」内容だという。
同書籍の出版にかかわった華東師範大学教師教育学院の朱雁(ジュー・イエン)博士は、「性別と数学教育」と題する報告の中で、「ハイレベルな数学において男子学生の優位性は明らかである。普通の難易度においてはそれぞれに優れた点があるが、異なる学習ツールに対する男女の性差ははっきりしている」と述べているという。
記事によると、問題となっている数学教材は、「青バージョンと赤バージョン」に分かれており、青は男子学生、赤は女子学生が使用するよう勧めている。しかし、青バージョンの方が難しく、赤バージョンは易しいということではく、全体的な難易度はほぼ同じで、一部の章節の内容に違いがあるだけだという。
しかし、「男子学生の数学能力は女子学生より高い」という点が目立っているため、中国のネットユーザーからは「これが子どもや親、学校、社会にステレオタイプを作り上げ、子どもの健全な成長に悪影響になるのではないか」と懸念する意見が出ているという。一部の親からは「学ぶ時は男女で分けても、テストの時は男女で分けるわけではない」との指摘もあるそうだ。
こうした声を受けて、華東師範大学出版社は19日夜、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の公式アカウント上で、「議論を引き起こしたため、同書籍は即日出版を停止し、再出版することはない」と発表。その後、「いかなる形の性別差別にも反対する」との声明も出した。(翻訳・編集/山中)
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