中国の砂漠に出現した美しいホテル、韓国人の作品だった!=韓国ネット「日本式デザインだ…」

Record China    2020年8月26日(水) 7時0分

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24日、韓国・聯合ニュースは、東京大学で博士学位を取得した韓国人が「中国の建築界に新鮮な風を吹き起こしている」と伝えた。写真はLotus Hotel。

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2020年8月24日、韓国・聯合ニュースは、東京大学で博士学位を取得した韓国人、鄭東賢(チョン・ドンヒョン)氏が「中国の建築界に新鮮な風を吹き起こしている」と伝えた。

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鄭氏は日中韓の建築家で構成される建築設計事務所「PLAT ASIA」の代表で、ドイツデザイン賞のウィナー(優秀賞)、アイコニックアワードのベストオブベスト(最高賞)、イタリア「A’Design Award&Competition」銀賞のほか、中国、韓国などで受賞歴がある。代表作は中国内モンゴルのクブチ砂漠に建つ響沙湾蓮花酒店(Lotus Hotel)だという。

記事によると、気温が40度を超える砂漠には大規模建築の事例がほとんどない。施工のための水、電気、資材を運搬する道路もなく、岩盤を捜して建物を固定することも不可能で、発想の転換が必要だった。建物はコンクリートという常識を捨て、鋼管構造を活用して基礎を築き、事前に用意した超軽量鉄骨構造を現場で組み立てる方法で、2006年から約10年かけホテルを完成させたという。

完成したホテルは客室約400室、プールと公演会場も備え「砂漠の真ん中のオアシスのよう」だとして、中国人からの人気が高いという。記事は「中国の有名建築家も首を横に振ったプロジェクトに果敢に挑んだ」と評している。

鄭氏は「建築は自然の中に溶け込むべきだというコンセプトで仕事している。砂漠の上のホテルプロジェクトを通じ、これまで学んできた西洋式の建築システムを捨て、自然に合わせていくべきだと思うようになった」と語っている。最近進めている中国四川省の「パンダ・バレー」リゾートでは、パンダ保護区域を考慮し韓屋(ハノク、韓国の伝統建築様式)の利点を現代的に活用することで、中国建築界の注目を集めているという。

鄭氏はソウル・漢陽(ハニャン)大学の修士課程終了後、文部科学省の奨学生として東京大学に留学し博士学位を取得。安藤忠雄氏に師事し、磯崎新氏の下で働いた経歴を持つ。日本での安定した生活を捨て、東大の中国人、日本人同期らとともに、北京に建築設計事務所を設立した。現在の「PLAT ASIA」設立は2010年。「西洋建築に影響を受けてきたが、時を経て、数千年の歴史を持つ韓国や中国の建築の知恵を反映し西方ではなく東方の建築を具現化したいというコンセプトに至った」「韓国は地形が複雑で、先祖たちは自然との融和を建築スタイルとしてきた。韓国人のDNAには、そうした自然への理解や感性が刻まれていて、私の競争力となっている」と語っている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「カッコいい!」「韓国の優秀な人材。素晴らしい」「素敵なホテルだね。行ってみたい」「誇らしいね」「韓国人が日本で学び中国でビジネスする。グローバルだな」などの称賛の声が多数寄せられている。

一方で「建築物の写真をひと目見て、日本式デザインだと分かる。日本の技術を盗んだんじゃないのか」「中国人が日本で開発し韓国人が一番よく食べるという(麺料理の)ちゃんぽんみたいなものだな(笑)」などの声も上がっている。(翻訳・編集/麻江)

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