Record China 2020年8月29日(土) 21時0分
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26日、網易は、日本経済は停滞しているのになぜ日本国民は幸せなのかについて分析した中国専門家の文章を掲載した。写真は居酒屋。
2020年8月26日、網易は、日本経済は停滞しているのになぜ日本国民は幸せなのかについて分析した復旦大学経済学院の特任教授の黄有光(ホアン・ヨウグアン)氏の文章を掲載した。
黄氏は、1990年前の経済が急速に発展していた数十年は、日本人の幸福度は世界的に見て低い方だったと指摘。しかし、経済が停滞するようになってからは中間レベルまで上昇し、世界幸福度ランキング2020(World Happiness Report 2020)では153の国・地域の中で62位になったと紹介した。
経済が停滞しているにもかかわらず日本人の幸福度が上昇した理由について、黄氏は主に2つを挙げた。その一つが「余暇が増えたこと」。黄氏は、日本が急速に経済発展を遂げている時は人々の勤務時間が長く、幸福度が減少していたと分析。経済停滞後は仕事の時間が減少して余暇が増えたため幸福度が増したとしている。
一方で黄氏は、「経済停滞後に仕事時間が減少したのは、仕事の需要が減少したのか、それとも人々の考え方に変化が生じたのか?」と疑問を提起し、「一生懸命仕事をしてお金を稼いでも幸福度が上がらないことを悟ったので、仕事時間を減らして幸福度が増えたのだろうか?これは博士論文のテーマにすることができる」と述べている。同時に、「十分な余暇の時間だけでなくその質も重要だ」と指摘した。
二つ目の理由は「高齢化」。年齢と幸福度の関係について黄氏は、亡くなる数年前を除けば、多くの人の年齢と幸福度の関係は「U字型」になると分析。幼少期は幸福で、青少年期から幸福度が減少し、中年期は非常に低くなるが、その後は上昇し、特に60歳以降で上昇が顕著になるという。そのため、高齢化が進むと幸福な人が増えるとしている。このほか、「経済停滞によって環境破壊を回避できたことも幸福度に寄与しているのではないか」と論じている。
黄氏は最後に、日本では経済が停滞したのに幸福度が上昇しているため、「国内総生産(GDP)を国の成功を測る主な指標とするのは時代遅れなのではないかと感じる」と述べている。(翻訳・編集/山中)
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