安倍晋三首相が辞任の意向を固めたとのニュースが28日、中国でも速報で伝えられた。SNSのランキングやコメントの増加ぶりから、中国での関心の高さがうかがえる。

中国メディア・環球網は中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で「日本メディアがたった今報じたところだ」として、このニュースを「速報」として伝えた。「持病が悪化したため国政に影響が出ることを避けたいとの考えだ」と説明し、今月24日に連続在任期間が歴代最長となるも最近の健康状態が不安視されていたことに言及。首相が今月17日、24日と2週連続で検査を受けていることに加え、第1次政権時の辞任時も健康上の問題があった点を指摘した。

「安倍首相、辞任を計画」は微博の検索キーワードランキングで急上昇し、環球網の投稿には1時間で約2500件のコメントが付いた。具体的な反応としては「あまりにも突然」「見間違いかと思った」「歴代最長になったというニュースを聞いたばかりなのに」「2020年はわけがわからない」という驚きとともに、「周囲の想像より症状は深刻だったんだ」「五輪と新型コロナの苦しみが大きかった」「歴史を見てしまった。辞任後はしっかり体調を整えてください」と心配する声も上がった。

また、「後継者がいないよ」「安倍さんは優秀な政治家。次の首相がひどくないことを願う」「靖国神社参拝は嫌だが、政治家としてのバランス術は尊敬する」「健康は何よりも大切。回復後は中日の健全な発展のために積極的に貢献してほしい」との声も寄せられている。（翻訳・編集/野谷）