最愛のぬいぐるみをなくした娘へ、父親とディズニースタッフの「美しいうそ」―中国メディア

Record China    2020年9月1日(火) 19時20分

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中国上海紙の新聞晨報は、上海ディズニーランドで最愛のぬいぐるみをなくしてしまった娘のために、父親とディズニーランドのスタッフが演じた美しいうその芝居が、ネット上で大きな感動を呼び起こしていると伝えた。

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中国上海紙の新聞晨報はこのほど、上海ディズニーランドで最愛のぬいぐるみをなくしてしまった娘のために、父親とディズニーランドのスタッフが演じた美しいうその芝居が、ネット上で大きな感動を呼び起こしていると伝えた。

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父親がネット上に投稿した文章によると、先週家族でディズニーランドに行った時、娘は駐車場でお気に入りの小さなぬいぐるみをなくした。車を走らせてずいぶんたってから、娘はそれに気づいた。急いでディズニーランドに戻り、駐車場のあちこちを探してみた。だが見つからなかった。

ぬいぐるみは娘にとって最愛のもので、食事の際にはぬいぐるみの前に茶碗を置き、寝る時にはぬいぐるみに布団をかけてあげるほどだった。

そこで父親は、まったく同じぬいぐるみを購入し、妻の協力の下、以前の写真を参考にぬいぐるみの鼻にあった傷や帽子の汚れなどを再現。翌日、それを持ってディズニーランドの遺失物受付を訪れた。

父親は遺失物受付でスタッフに、このぬいぐるみと同じ落とし物がなかったかと尋ねた。届け出はないとのことだったので、「ではこのぬいぐるみを数日間預かってもらえないでしょうか。次の週末に受け取りに来ますので」と聞くと、「こちらではお客様のお荷物をお預かりすることはできない規則になっています」と断られた。そこで父親はいきさつを話し、「週末に娘を連れて伺います。このぬいぐるみが落とし物として届けられていたということにしてもらえないでしょうか」とお願いしたところ、スタッフは「分かりました」と快く引き受けてくれた。

再び家族でディズニーランドを訪れた。娘には「ぬいぐるみを拾った人が届け出てくれているといいね」などと話しながら、遺失物受付に向かった。娘は「拾った人がいなかったらどうしよう」「ごみ箱に捨てられていたら…」などと心配そうだった。

娘は遺失物受付でぬいぐるみの写真をスタッフに手渡し「このぬいぐるみを見つけた人はいませんでしたか」と尋ねた。父親はスタッフがすぐにぬいぐるみを取り出すのではないかと心配していた。だがスタッフは、通常と変わらぬ様子で、ぬいぐるみの特徴やなくした場所、時間を尋ねると、奥の部屋へ入り探し始めた。

奥から出てきたスタッフが手にしていたのは、父親が先日預けたぬいぐるみだけではなかった。別の新しいぬいぐるみと風船、そしてメッセージが書かれたカード。「このぬいぐるみは素晴らしい冒険をしました。そして新しい友達と知り合い、一緒に戻ってきたのよ」というスタッフの話を、娘は信じられない様子だった。だがぬいぐるみをじっくりと調べ「ここの色があせたのは太陽の光にあたったからなの。ここの毛がまっすぐになったのは水に濡れてしまったから。うん、これは私のぬいぐるみ」とうれしそうに受け取った。

カードには「大好きなぬいぐるみと離れ離れになってしまったそうですね。でも心配しないで。あなたをずっと守ってくれている天使が見つけ出してくれました」などと書かれていた。

父親は、記者の取材に、「娘には私の投稿や報道を知らないままでいてもらいたい。真実を知っている人も娘に伝えないでほしい。娘の心の中の夢や愛をいつまでも守ってください」と話しているという。(翻訳・編集/柳川)

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