2014年2月16日、第64回ベルリン国際映画祭で中国の俳優リャオ・ファン（廖凡）が最優秀男優賞に選ばれた。中国人俳優が同賞に選ばれるのはこれが初めてとなる。新華網が伝えた。

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今年のベルリン映画祭でグランプリの金熊賞に選ばれたのは、ディアオ・イーナン監督の中国語映画「Black Coal、Thin Ice」（中国語タイトル：白日烟火）。中国映画としては、シエ・フェイ（謝飛）監督「香魂女-湖に生きる」、チャン・イーモウ（張芸謀）監督「紅いコーリャン」、ワン・チュエンアン（王全安）監督「トゥヤーの結婚」に続く4作目の受賞となった。また、主演俳優リャオ・ファンが主演男優賞に選ばれている。

リャオ・ファンは1974年生まれの40歳。近年は、「戦場のレクイエム」「ライジング・ドラゴン」「さらば復讐の狼たちよ」など数多くのヒット作に出演してきたが、いずれも主演ではない。1995年のデビュー以来、数多くのインディペンデント映画に出演し演技を磨いてきた。「Black Coal、Thin Ice」で演じたのは、猟奇的な殺人事件を追う警官役。事件の被害者たちに共通して絡む謎めいたクリーニング店員の女を、愛してしまうという役どころだ。

今回の快挙をきっかけに出演ギャラも高騰し、一躍スターの仲間入りを果たすと見られている。これについてリャオ・ファンは中国メディアのインタビューに対し、「それは自分が考えるべき問題ではない」と回答。人生の低迷期に気の合う仲間に出会い、映画にのめり込めたことで、「自分の人生を考えれば、それだけで非常にラッキーだった」と淡白に語っている。（翻訳・編集/Mathilda）