Record China 2020年9月16日(水) 17時20分
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15日、香港01は、中国のネット上ではロシアが中印衝突でインド支援するとの主張が見られるが、決してそうではないとする中国紙・環球時報編集長の意見を伝えた。写真はモスクワ。
香港のニュースサイト・香港01は15日、中国のインターネット上で「ロシアが中印衝突でインドを支援している」としてロシアを非難する主張が見られたと紹介。一方で、中国紙・環球時報の胡錫進(フー・シージン)編集長もこれに言及し「決してそうではない」と説明している。
記事は、環球時報の15日の報道を基に、ロシアが7月2日、インドに対して33機の新型戦闘機を売却する契約に署名したと紹介。また、中印の軍隊がガルワン渓谷で衝突した後に、インドはロシアに対して地対空ミサイルシステムS-400の早期引き渡しを求め、ロシアがそれに応じたとも伝えた。
このため中国のネット上では、「ロシアは背後から中国にナイフを突きつけた」との声が上がった。ロシアによるインドへの武器売却に一部の中国人が不快感を示しており、ロシアについて「インドが中国に対抗するのを助けている」「インド側に立った」との意見もあるという。
しかし胡氏は、多くの人がインドとロシアの関係を理解していないためこうした感情的な反応になることは理解できるとしつつも、「このような情報をネット上で流す人は国際情勢を理解すべきで、中露間の敵意をあおろうとしている」と批判。「中露は共に大国であり、新時代における全面的な戦略的パートナーであると同時に、それぞれに多方面での外交的な利益がある。ロシアとインドも伝統的に良好な関係を保っており、インドは長期にわたってロシアの武器の最大の購入者だ。ロシアがインドへ武器を売却することはロシアの軍需産業の発展にとって大きな意義がある」と解説した。
その上で胡氏は、「今回の中印衝突で、ロシアは調整者としての役割をしたと言うべきだ」と主張。「中印の国防相や外相がロシアで会談しており、ロシアがどちらか一方の肩を持ったとの議論は外部に見られない。英語圏でもロシアがインドを助けて中国に対抗しているとの主張は見られない」と指摘し、「ロシアの態度はバランスが取れていると言える」と論じた。
胡氏はまた、「中露の戦略的パートナー関係は非常に重要ではあるが、同盟関係ではない。そのため中印衝突で中国がロシアに対して中国側に立つよう求めることはできず、それは不公平なことになる。中印間の問題は中印で解決すべきで、ロシアは中立を保ち、平和を促す立場となることができ、国際的にも何ら誤解を招くようなことはない」と論じた。(翻訳・編集/山中)
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