Record China 2020年9月22日(火) 16時0分
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新型コロナウイルスとの戦いを描くドラマ「最美逆行者」が17日からテレビ放送されているが、女性蔑視や性差別の描写があまりにもひどいとネット上で批判が高まり、放送中止を求める声が広がっている。
新型コロナウイルスがもたらした非日常と、その中でさまざまな形で戦う人々を描いた「最美逆行者」は、全7編で各2話からなるオムニバスドラマ。17日にオンエアを迎えたが、放送終了直後から、映画やドラマの情報サイト最大手・豆瓣(douban)ではユーザーレビューで10点満点のうち2点台という酷評ぶり。その後、レビュー機能が閉鎖される事態となった。
批判が集中している原因は、女性蔑視や性差別の表現があまりにもひどいというもの。うち1編の「逆行」では、バス会社が物資の搬送チームを結成する場面があるが、名乗りをあげたのは男性ばかりで、会社の幹部が「女性からも1人出てくれ」と声を掛けている。だが、実際のデータでは今年4月、湖北省に集まっていた約4万人の医療従事者のうち女性は3分の2を占め、あらゆる場面で女性がより勇敢だったことも、ネット上で多くの人が証言している。
また、別の1編「別来、無恙」では、湖北省へ向かう医師の夫について行こうとした看護師の妻に、病院の院長が「君は残って年寄りと子どもの面倒を見なさい」と諭すシーンがある。このほかにも、「女性は横で手伝っているだけでいい」というセリフも登場し、性差別を思わせる数々の場面が、今の時代にはそぐわないとして批判を浴び、24日に迎える最終回を前に放送中止を求める声が高まっている。
新華社や北京青年報の報道によると、「最美逆行者」は北米での放送・配信が決定しており、フランス、イタリア、ドイツ、日本、韓国、東南アジア諸国と版権の取り引きを進めている。この話題に中国版ツイッターでは、「全世界に向けて恥をさらすのか?」「本来なら貢献した人々が焦点になるはずが、完全に話題がずれてしまう」「あまりに時代遅れで、これが中国で人気などと思われるのはたまらない」などと、“輸出”にも反対する声が多く上がっている。(Mathilda)
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