スリランカ、日本が支援する鉄道事業を中止との報道=背後に中国の影?

Record China    2020年9月29日(火) 11時50分

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28日、仏国際放送局RFIは、日本が支援するスリランカの鉄道建設プロジェクトが中止になったとの報道が流れたことを伝えた。写真はスリランカ。

2020年9月28日、仏国際放送局RFIは、日本が支援するスリランカの鉄道建設プロジェクトが中止になったとの報道が流れたことを伝えた。

記事は、スリランカの現地メディアの報道として、同国のゴーターバヤ・ラージャパクサ大統領が日本の支援による鉄道建設プロジェクトの中止を宣言したと紹介。このプロジェクトについて、交通渋滞の激しいコロンボに約16キロの区間、16駅の鉄道路線を整備して渋滞緩和を図る計画であり、総工費はおよそ2466億円であるとしたほか、日本の国際協力機構(JICA)が今年3月に約300億円の融資を提供する契約に署名したばかりだったと伝えた。

AFPの報道などを基にプロジェクト中止と伝えた時事通信は、「スリランカのラジャパクサ政権は親中派として知られる」と報道。JICA広報室が「報道は承知しているが、詳細は話せない」と話していると伝えた。一方、RFIは共同通信の報道として、「スリランカ政府の公式発表はない」、JICA現地事務所は「プロジェクトは継続するものと理解している」と述べている、などとも報じた。

この件について、中国メディア・金十数据は25日付の記事で「日本は中国がスリランカのインフラ建設で次々と信頼を得ていることをうらやましがっている。日本が鉄道建設で積極的な姿勢を見せた背後には、日本企業のためにインフラプロジェクトのチャンスを勝ち取りたかったことがあるだろう。しかし、協力に向けて誠意を最大限に示す日本に対して、スリランカは終始ライトレール輸送システムはコストが高すぎ、費用対効果の高い交通ソリューションプランではないとの認識を持ち続けていた」と指摘している。(翻訳・編集/川尻

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