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中国の元商務次官で世界貿易機関(WTO)加盟交渉を務めた龍永図氏はこのほど、鳳凰網財経の番組で、米国に応対している現役の中国当局者に「同情」を示した。
中国メディアの鳳凰網財経によると、中国の元商務次官で世界貿易機関(WTO)加盟交渉を務めた龍永図(ロン・ヨントゥ)氏はこのほど、鳳凰網財経の番組で、米国に応対している現役の中国当局者に「同情」を示した。
龍氏は、WTO加盟交渉当時と現在の米国当局者の「変化」について問われ、「とても大きい。中国のWTO加盟交渉に10年以上関わり、多くの米国政府関係者と接触してきた。国際貿易交渉に長年携わってきたプロの外交官もいれば、法律を学び法務に携わってきた人もいた。そうしたと人たちとの付き合いにおいて一つの特徴がある。それは、彼らはとても真面目で仕事に全力で打ち込み、そして何よりもタフだった。なぜなら、彼らはWTO内で何年もの間、最終決定権を持っていたからだ」とした。
そして、当時の米国当局者の印象について、「彼らはとても覇気があり、顔つきも恐ろしかった。それでも道理をわきまえていて、国際法や市場経済の法則をパッケージングすることができた。その上、当時の米国の当局者は交渉において、基本的に悪意はあまりなく、相手を中傷したり、相手が受け入れられない話をするようなことはなかった。あったとしても、意図的なものではなかった」とした。
一方、現在の米国当局者については、「彼らはあくどい責任転嫁を行うことが時々ある。例えば新型コロナウイルスの起源に関する一部の発言は科学的根拠が全くなく、とても悪質だ。誠実なコミュニケーションのようなものではなく、過去の米国の当局者とは完全に異なる。過去の米国の当局者は、合理性や合規性を重んじ、少なくともある程度の根拠を示していた。現在の米国の当局者は根拠など必要としていない」などとし、「WTO加盟交渉において『米国人教師』から学んだことすべてが役に立たなくなってしまった。現在は法も神もないように感じる。米国に応対している現役の中国当局者をとても気の毒に思う」とした。(翻訳・編集/柳川)
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