人民網日本語版 2020年9月30日(水) 16時40分
拡大
北京市朝陽区百子湾にある皇包車大院で9月12日と13日、「2020煎餅フェスティバル」が開催された。
(1 / 5 枚)
【その他の写真】
日本でいう煎餅(せんべい)は、うるち米をつぶすかつくかして延ばし、直火で焼いた米果を指す。だが、中国の煎餅(ジエンビン)は、漢字は同じでもまったく別物で、小麦粉などを水で溶いた生地を薄くクレープのように焼き、揚げパンなどを包んだもの。北京など中国北方地域でよく食べられる軽食で、朝ごはんやおやつとして人気だ。
今回のイベントには、こうした伝統的な煎餅だけでなく、ツナや北京ダックを具材に使ったアレンジ版も見られた。さらにはアボカドペーストを使ったメキシコ風のものや、日本のクレープやお好み焼きまであり、小麦粉生地を使ったさまざまなローカルグルメを集めたお祭りといった趣になっていた。
このフェスティバルは、北京のクラフトビールの作り手である北平機器が主催。今回ですでに4回目となる。開催初日となった12日午後、会場にはすでに多くの人が詰めかけ、熱気であふれていた。ある出展者に聞いたところによると、12日夜の時点で、2000人が来場したという。会場ではどの店の前にも長蛇の列ができ、さまざまなテイストの煎餅を味わっていた。中でも人気は白毛煎餅王。普段から行列のできる店として有名だが、このフェスティバルでも大変な人気ぶりだった。あまりの売れ行きに、途中で生地がなくなってしまうというアクシデントが発生。煎餅を手に入れるまで実に2時間以上かかったという人もいた。
会場には中国人のほか、外国人の姿も多く見られた。北京で暮らす日本人の松嶋さんもその一人。13日に会場を訪れ、人気店の列に並んだ。「煎餅はもともと好物。今回のフェスには、北京の有名店が出店しているのだろうと期待して行ってみた。実際、大変な人混みで、人気店が出店しているのだと実感した。白毛煎餅王のものを食べたが、味も香りも大満足だった。ビールに合う味。他のお店も試したかったが、お腹がいっぱいになってしまった。次の機会に試したいと思う」と感想を寄せた。
会場に並んだ屋台の丸い鉄板の上で、次々に焼かれていくアツアツの煎餅。伝統的な揚げパンだけでなく、ツナやアボカド、北京ダックなど、バラエティー豊かな具材を包み込んだ煎餅に、北京っ子だけでなく外国人も笑顔でかぶりつく。その光景は、おいしいものに国境はなく、ローカルフードがインターナショナルフードになり得ることを証明しているかのようだった。(提供/人民網日本語版)
この記事のコメントを見る
Record China
2018/2/8
2017/4/17
2020/7/20
吉田陽介
2020/7/2
2020/4/28
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る