Record China 2014年2月26日(水) 23時45分
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最近の中国では日本語を学ぶ動機がアニメや漫画、ラノベといったオタク趣味だという人もかなり多くなってきていますし、「日本語の上達を感じる時がオタク関係」というケースも少なくないようです。
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ありがたいことに「そろそろ中国オタクの人と日本語に関して何か」というご意見をいただいておりますので、今回はそれについてを。
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先日中国のソッチ系のサイトを巡回していて「日本語の上達を感じ取れた時」に関するやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
■中国人オタクの議論
最近アニメの声優の演技レベルがなんとなく理解できるようになっている自分を発見して、自分の日本語能力がちゃんと向上しているのを実感できてちょっと嬉しかったんだが、みんなが自分の日本語能力の向上をどんな所で実感した?みんなの体験をちょっと聞きたい。
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よくある例は日本語の会話が聴き取れるとか、そんな感じだよね。でも、自分もアニメだわ。
すごい興味がわいた漫画に出会ったものの、中国語版やファンサブ版は存在しないのに絶望する。だがしかし、諦めきれずに作品を入手。そしてそれをなんか理解できてしまった瞬間!
日本語のwikiをそのまま理解できたときかな…。
私は好きなアニソンがカッコヨク歌えたと思った時かな。
日本語のセリフが耳に入って、「中国語化されてないなら無理だなー」とか思ってスルーしようとした瞬間、なんか引っかかるモノを感じてもう一回聞き直したら大体の意味が分かった時。
かな文字を覚えて、単語を表記できるようになると意味の推測とかも楽にできるようになるんだよね。私は文脈とそういった思考を経て文章の意味を理解できた時、自分の日本語能力の上達を実感することが出来た。
うむ。アニメの中でよく出てくる単語をかな文字に変換してみると意味が分かることも多いし良いよね。私はそうやっていつの間にか使えるようになっていった。ただ、どの瞬間…というのは特にないかな。
私が日本語の上達を感じ取れたのは音では無く文字からだった。日本語の情報に関しては基本的に翻訳サイトを使っていたのが、いつの間にか大体の意味が分かってきている自分に気付いた。元から漢字の部分は読み取れたけど、それ以外の部分もある程度理解している自分に気付いたよ。
最近は音よりも文字で日本語に入る人も少なくないのかな。「アニメを見ているうちに日本語が理解できるようになった」みたいな話は以前からよく聞いたけど。
そう言えば私は五十音を覚えてからしばらくして、日本語の一文を分解できるようになった時が上達を実感できた初めての瞬間だったね。
文字だと漢字が大体分かるから、日本語の上達に関してそこまで明確に感じられずあまり話題にならないということもあるんじゃないかね。「アニメで何言っているか分かる」というのはインパクトがあるし。最近は翻訳サイトに文章コピペで翻訳とかもできるから、日本語の文字ベースの情報にアクセスし易くなってきている。そんな中で日本語能力の上達を感じるケースは昔より多くなっているかもしれない。
とりあえず日本語の五十音を覚えておくとかなり良いよね。機械的に覚えるのがちょっとめんどくさいけど、覚えさえすれば単語も覚えやすくなるし、検索も捗る捗る。そうなるとあとはかなり楽。
でも、進歩を感じてからその後がまたきつくないか?日本語って最初はわりと楽だけど、後になればなるほど難しいし。
アニメや漫画を理解するツールとして考えるなら、それほど気にしないでもいいんじゃないかな。分かんなかったらネットで調べれば良い。今の時代、分からないセンテンスを検索すればそのまま用例が見つかる環境があるわけだし。
最近は就職に便利とかじゃなくて、趣味で日本語習得している人間の方が多い気がする。五十音とひらがなカタカナ、あとはアニメや漫画における常用単語の把握…といった辺りまでいければ十分以上に役に立つという感じじゃないかね。
完全に趣味では無くても、メインは趣味で他の事にも役に立ったら良いくらいだよね。私もきっかけはアニメと漫画だったし。
五十音を習得すれば、簡単な単語とかも分かるようになる。耳で個別に記憶するよりもスムーズにレベルが上がると思う。ただ、私は文法の方がいまだに微妙なんだよなあ…。
音とか文字とかは関係無く、ちょっとしたフレーズが理解できたのを自覚した時がまず一つ、そしてその後はこういった単語をある程度のスピードで理解できるようになっていると自覚した時でもう一つだね。
私はやはりアニメで何言っているか大体わかるようになっている自分を発見した時かな。ただ、日本語字幕放送とかだと、意味が分かんないんだよね…。
そこまでいけば後は簡単だろう。それこそ五十音とひらがなカタカナを覚えればすぐだ。
私は文章は分かるけど、ヒアリングではちょっと厳しい状態だな。ネットの文章やら何やらで覚えたもんで。
カタカナ言葉を何となくスルーして文章の全体像を把握できたとき。外来語やら何やらが混じるカタカナ言葉をきちんと理解するのはもう諦めている。
音で日本語に入る場合、カタカナ表記の言葉は一つの壁だろうね。私はそこで文字表記を重宝するようになった。
基礎がある程度固まると進歩が速いんだよね。聞いたり見たりしているうちに理解できるようになるケースがあるのは確かだが、最初に基礎を覚えておく方がなんだかんだで近道だ。そして、日本語の五十音は簡単で使い勝手の良い基礎だと思う。
自分の好きなジャンルの新作が普通に理解できるようになった時かね。私は日本語に接するようになってから4、5年って所だけど今は自分の好きなジャンルならヒアリングも大体問題無い。ただ文法は…。
私は日本の声優ラジオに手を出しているうちに日本語が聴き取れるようになった。しかし…日本語の文字は一つも分からん!!
それはそれでスゴイな。私は文字も同時に覚えて、そっちの情報も含めて理解するようになっているが、文字おぼえないでそのレベルとは…。
女性のオタクの一部は声優関係のコンテンツやBLCDのためにヒアリング能力だけ突出して高くなる法則があるような…興味というか欲望はやはりデカいんじゃないかと思う。
なんかテンションが違うんだよな。私も日本語数カ月学んで、自分がずっと学んでいた英語より明らかに上のレベルになっていたのに気付いた時はなんか複雑な気分になったわ…。
とまぁ、こんな感じで。
■ネット時代で日本語テキストに接触する機会が増えた
イロイロなケースがあるようですが、上の発言にもあるように「文字の方から」という人が昔に比べて増えているように思えますね。
以前は日本語学科や第二外国語で選択したといった場合でもなければ、日本語に接するのは主にアニメの音声やアニソン、ドラマといった「日本語のコンテンツの音」ということが多く、日本語のテキストをあえて読みに行くのはかなりのマニアといった感もありましたが、最近は情報の増加や環境の整備、ツールの向上などもあってか、ちょっとした変化が出ているようです。
◆筆者プロフィール:百元籠羊(ひゃくげんかごひつじ)
90年代から中国現地校に通い、当時中国人の対日感情がどんどん悪化していく中で予想もしなかった「日本のアニメや漫画、オタク文化が好き」な中国人達と遭遇。以後、オタクな中国人との交流が続いている。中国における日本のオタクコンテンツやいつの間にか広まっちゃった日本のオタク文化に対する反応、オタク分野の交流等についての情報を発信するブログを運営中。
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