Record China 2020年10月8日(木) 13時20分
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中国の国慶節連休は大切な帰省シーズンでもある。こうした中、仕事の関係で何度も日本を訪れたことがあるという男性が故郷の両親と一緒に地下鉄に乗ってみようと思い立った。写真は本人提供。
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中国の国慶節連休は地元を離れた人々にとっての大切な帰省シーズンでもある。こうした中、仕事の関係で何度も日本を訪れたことがあるという男性が故郷の両親と一緒に地下鉄に乗ってみようと思い立った。目的地にたどり着いた男性の胸に広がったのは「日本とまだ開きがあるとは言え、中国の地下鉄文化もゆっくりと浸透していっている」という思いだ。
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この男性は南部の大都市、広東省深センで貿易の仕事をする江蘇省常州出身の邵さん。邵さんも連休を利用して帰省した1人で、地元に昨年できた地下鉄を両親と一緒に体験してみようと考えた。母親は病気を患っていて外出には車椅子が必要だ。邵さんには「どんな体験になるんだろう」との気持ちもあったという。
駅で3人は車椅子のまま通れる幅の広い特別な通路に案内された。3人だけでホームに向かったが、ホームで別の係員が車椅子を車内にスムーズに乗せるための折り畳み式板を持って近寄って来るのに気が付いたのだそう。係員は邵さんに目的地を尋ね、車両のドアが開くとホームとドアの間にその板を設置。下車する際は係員2人が現れて同じようにサポートし、1人は「どちらに向かわれますか」と確認した上で3人を最寄りの出口まで案内したそうだ。
邵さんは「こうしたサービスに一家そろって感動しました」と話す一方、日本で乗った地下鉄と比較して「常州の地下鉄にはまだ足りない点があります。例えば車内に車椅子用のスペースがないこと。今回、車椅子をドア付近に止めることしかできず、皆さんの出入りを妨げてしまいました」と指摘する。また、駅が完全にバリアフリー化されていないことも残念なことの1つで、「係員の方に手伝ってもらえなかったらやはり便利とは言えません」とも語る。しかし、邵さん曰く「中国の地下鉄文化は生まれたばかり」だ。この先について邵さんは、「中国の地下鉄文化が歩むべき道はまだまだ長い。発展が続くにつれ、より便利に、より人に寄り添ったものになると信じています」と期待を込めた。(取材/RR)
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