2014年3月1日、中国で韓流ドラマ「星から来たあなた」が一大ブームとなっているが、両会（全国人民代表大会と中国人民政治協商会議）に出席するため北京を訪れている政治協商会議委員、広東画院院長の許欽松（シュー・チンソン）氏が「韓流ドラマブームは中国伝統文化の持つ尊厳を傷つけている」と指摘した。韓国のドラマを問題視するだけでなく、文化的な自信の欠如も問題視しており、中国はオリジナリティーを尊重すべきだと呼びかけている。2日付で広州日報が伝えた。

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許氏は、韓流ドラマは人々に受け入れられやすいストーリーが特徴だが、広東の歴史上にもよい題材はたくさんあるのに、誰も書こうとしないと指摘した。書く者がいないということとオリジナリティーのある人材がないことは無関係ではないとし、優れたドラマが生まれない背景には「誰の監督作品か」、「誰が出演する作品か」ということばかりが注目されていることがあると述べ、シナリオが軽視されていることは中国のオリジナリティーを育てるという点で大きな損失になると指摘した。

また、許氏は「韓流ドラマが若者の間でブームになっていることは単に韓流ドラマの問題にとどまらず、中国の文化的な尊厳が傷つけられ、そのことで文化的な自信も欠如させられてしまう」と指摘。「文化的な自信がなければ、オリジナリティーも生まれない」とし、中国のオリジナリティーを尊重するよう社会全体に向けて呼びかけている。（翻訳・編集/岡田）