暴力誘発するドラマ「水滸伝」は放送禁止?ネットユーザーの9割が「反対」―中国

Record China    2014年3月7日(金) 21時10分

拡大

6日、中国の4大名著の一つ「水滸伝」について、暴力描写の影響を懸念してドラマ放送禁止を求める政協委員の意見に対し、90%を超えるネットユーザーが「反対」としている。写真は2011年のドラマ「水滸伝」。

(1 / 4 枚)

2014年3月6日、中国の4大名著の一つ「水滸伝」について、暴力描写の影響を懸念してドラマ放送禁止を求める政協委員の意見に対し、90%を超えるネットユーザーが「反対」としている。鳳凰網が伝えた。

その他の写真

開催中の中国人民政治協商会議で、政協委員の李海濱(リー・ハイビン)氏が「水滸伝」のドラマ放送禁止を求めたことを、中国の経済紙・中国経営報が報道。同氏は暴力や血なまぐさいシーンが多い「水滸伝」について、「暴力を誘起するもの」とし、「過去の名著だが、現代社会にはマッチしない」と発言している。ネット上で一気に拡散され、熱い注目を集めるこの発言について、ニュースサイトの鳳凰網が賛否を問うアンケート調査を実施した。

調査では、回答者の90.67%が「社会への影響とは無関係」とし、李海濱氏の発言に反対している。ネットユーザーからの意見には、「ドラマと現実の区別ができないのは個人の問題」「暴力がダメなら、古典のドラマ化作品はほぼ放送禁止だ」「それなら暴力だらけの抗日ドラマの禁止を訴えれば?」などの声が見られる。

さらに一部のネットユーザーからは、「最近の時代劇ドラマは視聴率を重視するあまり、過剰な演出や暴力シーン、原作にはないエピソードを大量投入する傾向がある」とし、これは制限対象になってもよいとの見方を示す意見もある。

日本でも小説や映画、ドラマで人気の高い「水滸伝」は、明代に書かれた伝記小説。ストーリーの舞台は、汚職官僚や不正がはびこる北宋の末期。それぞれ不条理な理由や事情を抱えた108人の男たちが、梁山泊に集結して国を救うため戦い、滅んでいくという物語。その内容から中国では文化大革命期に批判対象になった過去もある。(翻訳・編集/Mathilda

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携