世界超一流のキャセイ航空「泣いて身内を斬る」…大規模人員削減・賃金削減・ドラゴン運航停止

Record China    2020年10月22日(木) 19時20分

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香港に本社を置くキャセイパシフィック航空は21日、累計8500人の人員削減や残った職員の賃金削減、同社傘下のキャセイドラゴン航空の即日運航停止などを発表した。

香港に本社を置くキャセイパシフィック航空は21日、累計8500人の人員削減や残った職員の賃金削減、同社傘下のキャセイドラゴン航空の運航停止などを発表した。新型コロナウイルス感染症の影響に関連して「旅行の“新常態”に対応」と表現した。

グループ全体の24%にする累計8500人の人員を削減する。新規採用の停止や通常の退職者も含むので、実際に解雇される人数は5900人程度という。うち、香港で勤務する職員は5300人、香港以外は600人程度の見込みという。

加えて、グループ傘下のキャセイドラゴン航空の運航は即日停止。また、グループの客室乗務員やパイロットなどにも、報酬の減額を含む待遇の変更を求める。全職員について、2020年末のボーナスは支給しない。2021年には高級管理職の報酬を減額し、その他の職員についても昇給は行わない。2021年前半には、地上勤務者を対象とする3回目の自主的特別休暇計画を実施する。

キャセイパシフィック航空は関係者に対して「とても悲しく、つらく思う。関係者がこれまで自分の責任を果たし、グループのために最善を尽くしてくれたことに、心から感謝する」と表明した。

キャセイパシフィック航空は英国のスカイトラックスによる航空会社の格付けで、最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ」に認定されている。また、同じくスカイトラックスが1999年に算定を始めたエアライン・オブ・ザ・イヤーでは、2003年、05年、09年、14年に世界第1位を獲得した。世界でもまさに「超一流」と言える航空会社だが、コロナ禍が長引く中、「泣いて身内を斬る」を断行せざるをえない状況だ。

なお、香港当局は21日、7-9月の失業率が、6.4%に上昇したと発表した。市場の予測を上回る、ほぼ16年ぶりの高水準だった。人口約750万人の香港で、失業者が約26万人に達したとされる。(翻訳・編集/如月隼人

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