<サッカー>韓国人記者のコラム「『反韓』『嫌韓』の波が、スタジアムにまで押し寄せた」―韓国メディア

Record China    2014年3月10日(月) 12時27分

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9日、新浪体育によると、韓国「フットボーリスト」の記者は、「スタジアムを突き抜ける日本の右傾化の風潮」と題するコラムを掲載した。資料写真。

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2014年3月9日、新浪体育によると、韓国メディア「フットボーリスト」の記者は、「スタジアムを突き抜ける日本の右傾化の風潮」と題するコラムを掲載した。以下はその概要。

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日本の右傾化がより激しさを増すなか、サッカースタジアムにも右傾化の風が吹いた。それは、Jリーグで『最高のサポーター』と称される浦和レッズだった。

8日のサガン鳥栖戦で、埼玉スタジアムの一角に右翼の象徴「旭日旗」が掲げられ、その側には「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕があった。この横断幕の写真はSNSで拡散されるなど、日本でも大きな議論を呼んだ。それは、政治と切り離されるべきスポーツの試合で公然と外国人に反感を示すスローガンだったからだ。

ある韓国人記者は「これは最近、日本の右傾化が招いた『反韓・嫌韓』の波が、サッカースタジアムにも押し寄せたことを表している」と述べている。

ある分析によると、このスローガンは1月に浦和に加入した李忠成に向けられたものだという。李は在日4世で、6年前に日本国籍を取得。少年時代には韓国代表入りを目指していたがかなわず、2008年の北京五輪前に日本国籍を取得した。2011年のアジアカップ決勝では日本代表として決勝ゴールを決め、優勝に貢献した。その後、イングランドプレミアリーグのサウサンプトンに移籍したが、出場機会に恵まれず、最終的に浦和レッズに移籍した。

しかし、韓国人の末裔ということで、李は一部の浦和サポーターの批判を受けた。1日のガンバ大阪戦でも、出場する際に味方であるはずの浦和サポーターからブーイングを浴びせられた。サガン鳥栖戦でも同様だった。日本のパスポートを持っているか否かや、日本人であるか否かは関係なく、かつて韓国人だったというだけで拒絶された。前出の記者は「ブーイングは彼に大きなダメージを与えた。私も在日韓国人として排斥感を覚えた。李は今後の日本社会の多元化の象徴だが、日本の若者はこのようなことをした」と語った。

日本国内からも、今回の件に関して「本当に恥ずかしい」と反省の声が聞こえる。浦和のサポーターはJリーグで最も熱狂的かつ保守的で、右翼的だ。昨年の韓国・全北現代との試合でも「旭日旗」を掲げるという騒動を起こした。彼らの李に対する態度は、第1次、第2次世界大戦期の日本国民の心境を思い起こさせる。当時、朝鮮人に対する蔑視や迫害が行われていた。

浦和サポーターの行為に対し、日本のネット上では否定的な意見が並んでいる。浦和に所属するDF槙野智章も、自身のツイッター上で疑問を呈している。

前出の記者は「Jリーグやクラブがこのような状況を放っておけば、日本サッカー界の民族差別は深刻になる」と述べた。しかし、韓国国内のサポーターも注意が必要だ。たとえば2011年のAFCチャンピオンズリーグの試合では、あるサポーターが東日本大震災を嘲笑うスローガンを掲げ、大きな問題となった。この種の不適切な行為には、毅然とした態度で臨まなければならない。日韓の間には深い交流があるべきなのだ。(翻訳・編集/北田

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