Record China 2020年10月26日(月) 5時40分
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新疆ウイグル自治区タリム盆地の順北油ガス田で、掘削の中国最深記録が塗り替えられた。エベレストの高さ以上の8874.4メートルに達した。
中国石油化工集団が新疆ウイグル自治区タリム盆地で手掛ける順北油ガス田で、掘削の最深記録が塗り替えられたことが分かった。標高8848メートルのエベレストの高さ以上の8874.4メートルに達した。中国メディアの澎湃新聞が24日付で報じた。
同油ガス田の油井53-2Hが23日までに8874.4メートルに達し、7月に55X井が達成した8725メートルの記録を更新したという。記事は、中国の超深度掘削技術が世界の最先端グループに到達したと評した。
順北油ガス田は新疆ウイグル自治区のアクス地区とコルラ地区の境界地域に広がっており、油を含む地層は平均で7600メートル以上とアジア最深。しかも地層構造が複雑で、地表面はドリルで掘削するのが難しく地底は高温であるなど、生産のために必要な難度が高いという。
記事によると、中国では1976年に四川省の女基井で深さ6011メートルと、6000メートル以上の掘削に成功したが、7000メートルを突破したのは97年だった(新疆・塔参1井)。8000メートルを突破したのは2006年の中国石化塔深1井で8408メートルだった。
現在のところ、最大の掘削深度はロシアが11年にサハリン(樺太)のOdoptu OP-11油井で達成した1万2345メートルとされている。(翻訳・編集/如月隼人)
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