Record China 2020年10月31日(土) 17時0分
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中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報のニュースサイトは30日、「過去3年間に400万人もの中国人がフィリピンに『静かに侵入』?」とする記事を掲載した。写真はマニラ市内。
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報のニュースサイトは30日、「過去3年間に400万人もの中国人がフィリピンに『静かに侵入』?」とする記事を掲載した。
ザ・フィリピン・スターの29日付報道として伝えたもので、それによると、フィリピンの反対派のフランシス・パンギリナン上院議員は28日、上院委員会に対し、2017年以降の3年間に約400万人もの中国人が入国したことによる国家安全保障への影響を調査するよう要請した。
パンギリナン氏は、「政府の外国人の入国に対する寛大な要件が、過去3年間に何百万人もの中国人が制限を受けずに入国していることを引き起こしている」と批判した。
フィリピンは、観光業の発展に向け、2017年から中国人の入国時に最大30日間の滞在が可能な「到着時ビザ(VUA)」を発給している。中国人入国者400万人のうち、VUA申請者は約15万人。移民局は27日、滞在期限が過ぎた中国人数千人を強制的に出国させると明らかにした。その前日には、規制当局が、中国人の入国を支援するために賄賂を受け取ったとして44人の職員を告発している。
また、フィリピン特別居住退職者ビザの対象は「35歳以上」とハードルが低く、外国人退職者の総数の4割に相当する約2万8000人が中国人だという。
パンギリナン氏は、こうした中国人の大量入国について、中国政府によって組織化された「ソフトな侵略(soft invasion)」である可能性を調査する必要があると指摘している。
環球時報は、こうした報道を紹介した上で、匿名のアナリストの話として、「パンギリナン氏の言う『ソフトな侵略』は、全く成り立たない主張で、中国人を色眼鏡で見て不当に非難するものだ。大多数の中国人はフィリピン外務省を通じて正常にビザを申請し入国しているのだから」と伝えている。(翻訳・編集/柳川)
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