中国の大気汚染は食糧安全保障にも影響、「核の冬」状態も懸念―米華字メディア

Record China    2014年3月15日(土) 8時17分

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12日、中国で大気汚染が原因とみられるスモッグが激しさを増しており、食糧安全保障に対しても深刻な影響を及ぼしている。写真は蘇州の大気汚染。

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2014年3月12日、中国で大気汚染が原因とみられるスモッグが激しさを増しており、食糧安全保障に対しても深刻な影響を及ぼしている。2013年12月の中央経済工作会議で中国共産党が出した2014年マクロ経済計画では6項目の主要任務の1つとして「食糧安全保障の確保」が掲げられており、「ハイブリッドの父」袁隆平(ユエン・ロンピン)氏は「食糧危機は中国最大の災禍だ」と指摘している。米華字メディア・多維新聞が伝えた。

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韓国紙・朝鮮日報は12日、中国の食糧生産が10年連続で増加傾向を保っているとする記事を掲載した。2013年に中国の食糧生産高は初めて6億トンを超え、2012年の食糧自給率は87%となった。自給率が22.6%の韓国や31%の日本と比べれば良好な数字ではあるが、李克強(リー・カーチアン)首相は全国人民代表大会での政府工作報告において食糧生産と耕地確保や増産の重要性、食糧問題の深刻さを指摘した。

2012年における中国の耕地面積はその12年前と比べて833万ヘクタールも減少しており、政府は食糧安全保障に強い危機感を抱いている。さらに、大気汚染が原因とみられるスモッグにより、日照量の減少や地表温度の下降など「核の冬」に類似するような影響が生じる可能性を専門家が指摘している。

土壌汚染も深刻で、2013年12月に国土資源部が発表したところによると、中国では333万ヘクタールの耕地が汚染されている。また、水不足などの問題もあり、環境汚染に自然災害が加わることで、中国農業生産が大打撃を受ける可能性があるとみられている。(翻訳・編集/岡田)

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