中国国営中央テレビ（CCTV）の財経チャンネルは2日、韓国で「目的地のない飛行機旅」のチケットが即完売するほど大人気だと伝えている。

記事によると、韓国第2の航空会社のアシアナ航空が企画・販売した「目的地のない飛行機旅」は、仁川を出発後、韓国上空を一周して仁川に戻るまでの間、空から見える景色を楽しむというものだ。

記事は、「遊覧飛行に使われるのはエアバスA380型機。新型コロナ対策のため、販売される席は全体の6割程度。料金はクラスによって異なり1200～1800元（約1万8000～2万8000円）。低料金で大型機のエアバスA380に乗れるとあってチケットは即完売。国際線の機内食も提供される」などと紹介した。

一方で、「韓国の航空会社がこのような飛行機旅を企画したのは、仕方なくそうするしかなかったからだ」とし、「今年は新型コロナ禍で、韓国の航空各社の運航便数は9割減まで落ち込み、多くの旅客機が休眠状態となっている。目的地のない飛行機旅は、そうした旅客機を有効活用できるだけでなく、ブランドの宣伝も強化でき、一挙両得と言える」と伝えている。（翻訳・編集/柳川）