第3回中国国際輸入博覧会の開会式が4日夜、上海で行われ、習近平国家主席がビデオ形式で基調講演を行いました。

今回の輸入博には、各国の企業が積極的に出展し、展示面積は前回より3万平方メートル近く拡大しました。新設の公共衛生防疫専門区だけでも、世界トップ500社と業界のリーディングカンパニーから多くの企業が参加しています。

習主席は基調講演で、「中国は、感染症の予防と抑制への確保を前提としながら、この世界の貿易界の一大イベントを予定通りに開催した。このことは、市場における機会を世界と共有し、世界経済の回復を促進したいという中国の誠実な思いを反映している」と述べました。

習主席は、「新型コロナウイルス感染症の影響で、世界経済には不安定・不確定な要素が増えている。歴史を振り返ると、人類社会は、いかなるリスクや災難、逆流に遭遇しても、常に前進しなければならず、しかも必ず前進を続けることができる。各国が開放と協力に向かうという大勢は変わらない。全世界は手を取り合って、リスクや課題に共同で対応し、協力と交流を強化し、外部への開放を共に拡大していかなければならない」と指摘しました。

習主席はまた、「中国は今後も開放を揺るぎなく全面的に拡大するとともに、中国の市場を世界の市場、共有の市場、みんなの市場として、国際社会により多くのプラスエネルギーを注入していきたい」と強調しました。

習主席はさらに、「中国は一連の措置を講じて開放を全面的に拡大する。第一に、開放の新たな高みを作り出す。中国は貿易と投資の自由化・利便化の改革と革新を一層深め、より高いレベルの開放型経済新体制の建設を推進していく。第二に、対外貿易の革新的発展を促進する。中国は引き続き、輸入博などの開放的なプラットフォームを通じて、各国の企業が中国でビジネスチャンスを開拓するのを支援していく。第三に、ビジネス環境を継続して最適化する。中国が感染症発生後に打ち出した各種の支援策は、中国国内で登録された企業を平等に扱っている。第四に、二国間・多国間・地域間の協力を深めていく」と宣言しました。（提供/CRI）